
2008.12.23
モノトーンチェックやヘリンボーンの生地を作ったマキノさんってこんな方なんです。(2/3)
[ ほぼ日 ]
JFKコレクション! かっこいいですね。
[ マキノ ]
いまヨーロッパにプレゼンしてるんですけど、
僕は、福井などで作られた生地が、
パリに認められているっていうのが
すごくおもしろいなと思ってるんです。
[ ほぼ日 ]
福井といえば、繊維産業で有名ですもんね。
[ マキノ ]
えぇ。そもそもJFKコレクションっていうのは
福井のみならず、
メイドインジャパンにこだわってるんですね。
で、ヨーロッパでもここ5年くらいで
かなり定着してきてます。

[ ほぼ日 ]
日本の生地が世界に通用するというのは、
どういう部分がほかの国の生地と違うんですか?
[ マキノ ]
そうですねぇ‥‥まず技術力ですかね。
どういうことをやれば、
どういう生地ができあがるのかを知っている人が
日本にはたくさんいるんです。
伝統工芸じゃないけど、
そういう職人的なところがすごく長けてますね。
[ ほぼ日 ]
うんうん。
[ マキノ ]
逆にヨーロッパの生地っていうのは
すばらしく見せるとか、
色の表現だったり柄の表現だったりなど
アートの面で長けてるんです。
[ ほぼ日 ]
なるほど。
[ マキノ ]
あとは、僕が個人的に思ってるんですけど。
[ ほぼ日 ]
はい。
[ マキノ ]
日本人って諦めないんですよ。
ものを徹底的に作る根気を持ち合わせてる。
[ ほぼ日 ]
日本人の気質みたいなものですね。
[ マキノ ]
えぇ。
だから日本とヨーロッパで同じような
素材を作ったとしても
まったく違う質感のものになりますね。
[ ほぼ日 ]
へぇ〜。
日本の生地のそういうこだわりの部分が
ヨーロッパのデザイナーさんにも
伝わってるってことですよね。
[ マキノ ]
そうなんです。
[ ほぼ日 ]
ヨーロッパのデザイナーさんが
認めた生地を、今回ほぼ日手帳に
使わせてもらうわけですが、
最初、生地を見せていただいたときに
すごく高級感があってビックリしたんですよ。
[ マキノ ]
ありがとうございます。
ジャガードできっちりと柄を作ってますし、
リネン特有の反射でテカりが出る部分も
計算して作ってあるので
すごくバランスよくできてますよ。

[ ほぼ日 ]
そういうことって
マキノさんがディレクションというか
指示を出すんですか?
[ マキノ ]
そうですね、ある程度たたき台みたいなものは
あるんですけど、細かい依頼はします。
[ ほぼ日 ]
ヘリンボーンって洋服にも使われるし
私たちもよく手にする素材だと思うのですが、
マキノさんのヘリンボーンと
一般的なヘリンボーンは素材から違いますよね?
[ マキノ ]
かんたんに言ってしまえば
糸の太さ、組み合わせ、密度のバランスの
違いですね。
そういった部分が絶妙に合ってないと
バランスのよい生地は生まれないんです。
[ ほぼ日 ]
じゃあ、そのバランスを見つけるために
何度となくトライアンドエラーを
くり返しているわけですか?
[ マキノ ]
そうです。
計算上は合ってるのに、実際に作ってみたら
「あれ?」みたいなこともありますからね。
[ ほぼ日 ]
なるほど。
そういう苦労があってこその
すばらしい生地というわけですね。
[ マキノ ]
はい。
[ ほぼ日 ]
いつもは洋服だったりアクセサリーだったりと
ファッションに関するアイテムに
素材を提供していますが、
今回手帳に提供してみていかがですか?
[ マキノ ]
そうですねぇ‥‥、
洋服って高級なものになるのは
想定内なんですけど、
こういうまったく別のものというのは
初めてなんですね。
こうやって実際に手帳になったものを見ると
やっぱり高級感を感じますね。

[ ほぼ日 ]
ありがとうございます。
せっかくの生地を縫製や内側の合皮が
足を引っ張らないように、
この生地の高級感をちゃんと商品にできるように
心がけました。
つづきを読む