
2008.11.21
「ほぼ日のシールブック」のデザインをてがけた大図まことさんインタビュー。(3/3)
[ 大図 ]
ありがとうございます。
僕、いま28歳なんですけど、6、7年まえに
このクロスステッチを始めました。
そのときは就職もせず、バイトをしながら
何かできることを探している青年だったんです。
で、たまたまこのクロスステッチに出会って
始めたら運よく評判になったわけです。
[ ほぼ日 ]
もともと何かを作るという行為は
好きだったんですか?
[ 大図 ]
そうですね。
親がイラストレーターだったんですよ。
で、手芸も趣味でやってるような人で。
だから材料なんかは家にあったんです。
さらに姉と妹は大学の被服科なんですね。
家で課題をやっている姿を見てまして
興味はあったんです。
でも男だったので(笑)。
それに、おばあちゃんが手芸をやっている
僕の姿を見るのを嫌がったんですね。
「男のくせに」ってな感じで。
だから、一人暮らしを始めたのといっしょに
クロスステッチも始めました。
[ ほぼ日 ]
自分の好きなことを仕事にした感じですね。
[ 大図 ]
そうですね。
あと、男の方が少ない世界なので、
僕はラッキーだったな、って思うんです。
よく感想のメールをいただくんですが、
女性が恐竜をデザインしたりすると、
どうしてもかわいらしいものになっちゃうそうで。
僕のはかわいくないデザインなんですよ(笑)。
[ ほぼ日 ]
糸井も「男の子らしいデザイン」と
評してましたしね。

[ 大図 ]
さっきの時計みたいに、
いろいろインスパイアされたものを図案にした
作品を作ることもあるんですが、
そういうものってなかなか紹介されづらいんですよ。
まえに取材を受けたときなんか、
いろいろ持っていったんですけど、
何も載せられなくて(笑)。
権利ものにインスパイアされることが多いと
気づきましたね。
[ ほぼ日 ]
うんうん、たしかに。
[ 大図 ]
たしかに(笑)。
[ ほぼ日 ]
そういえば、新しい本が出るとか聞きましたが
進み具合はいかがですか?
[ 大図 ]
はい。いま、来春発売予定の本の製作に
取りかかっています。
もうそろそろ刺繍の作業に
入らなくてはいけないのですが、
やりたいことがありすぎて、
ページ数の問題を編集担当の方と
やんわりモメています(笑)。
でも、これはよい本になりますー。
[ ほぼ日 ]
おぉ、期待できますね。
さらに「ほぼ日」からも新たなデザインを
お願いすると思いますので、
そのときはよろしくお願いします。
[ 大図 ]
こちらこそよろしくお願いいたします!

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大図さん、楽しいお話をありがとうございました。
大図さんがデザインされた「ほぼ日」グッズ、
「ほぼ日のシールブック」、
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クロスステッチをお楽しみください。
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