2008.03.13
石田ゆり子さんとほぼ日手帳「とにかく鞄に入っていて いつも何か書いています」(2/2)

[ 石田 ]
こう、シールとか貼ったりして、絵なんか描いて。

[ ?? ]
あ、絵も描いてあるんですね。

[ 石田 ]
ええ。
何か買ったら、それの絵を描いたりしてます。
いつもではないですけどね。

[ ?? ]
たとえば最近買ったもので何か、 絵に描かれてるものはありますか?


[ 石田 ]
(手帳をめくりながら)
シトラスジューサーの絵が描いてありますね。
それはまるでこう、栗みたいな形なんですけど、 「恵比寿三越でシトラスジューサーを買った」と。
その横に絵が描いてあります(笑)。
とか、なんでもいいんです。
観たTVでよかったものの題名を書いておくとか、 今年のスローガンとかね。
なんでもいいんです、ほんとに。

私は、やっぱり文字が好きなので、 何かを書いたり、読んだりすると、 すごく精神的に落ち着くんです、昔から。
だからこれはほんとに、ね、何か楽しいですよ。
忘れると、悲しくなります。

[ ?? ]
先ほど「メモ魔」とおっしゃってましたが、 エッセイのご本もたくさん出されてますね。
この1日1ページのところには、 そういう、エッセイにつながるようなことも、 日記のように書かれているんですか?

[ 石田 ]
手帳には、今日食べたものとか、 町で見かけて何か気になる言葉とかを 断片的に、ただメモしているだけなんです。

日記は、何でも書くノートというのがあって。
いま使っているのはスケッチブックみたいな こんなに大きいものなんですけど、 そういう、絵も字も何でも書くノートが1冊、 家にあります。
これは毎日じゃなくて思い立ったときに書いていて、 高校生のころからなので、何冊にもなります。
そういうの、癖ですね。
文字を書くことができないと、 すごくストレスが溜まるんです。

[ ?? ]
書くこと、とくに「手で書く」ことは、 石田さんにとってほんとに大事なことなんですね。
いつも手書きですか?

[ 石田 ]
手書きです。エッセイの本を出したときには、 全部パソコンで書いていて、 それはそれで、手書きでは絶対に書けない言葉を パソコンで書くことで思いついたりするので、 あ、って面白いことがあったんですけど。
でも、基本的に自分の字で書かないと 考えが落ちて来ないという気がするんです。
パソコンで書いた文章は、 あとで読むと、何か気持ちいいけど、 カッコよすぎてしまうこともあって(笑)。

この手帳は、使いはじめてまだたった2ヵ月ですけど、 あのとき、自分が何を考えていたかが、 わかるようになってると思いますね。
だから、落としたらちょっと怖い(笑)。
日記と同じでちょっと人には見せられないけど、 (手帳を開きながら)
だいたいこんな感じですよ。

[ ?? ]
(遠目にのぞいて)
あ、ほんとに走り書きをばーって。
しかもぴっちり書いてありますね!

[ 石田 ]
書いてないときは何も。
あ、猫の顔とか描いてますけど(笑)。
こうして見ると手帳って、 そのときの気分もわかりますよね。
ただ仕事の予定だけ書いてある日とか、 何も書きたくないときは、もちろん書かないので。


あと、手帳に旧暦とか、月の満ち欠けがあるのも、 私にはけっこう嬉しいんです。
新月は願いごとをすると叶うとかいいますよね。
新月のマークがあると、ちょっと空を見て、 何か祈ってみようかなとか思ったりしてます。

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2ヵ月のあいだに、もうすっかり 石田さんの大切な相棒となっていた「ほぼ日手帳」。
書くことも、書かないことも、全部そのときの自分自身。
みなさん、これからも心のおもむくままに、 手帳との日々を楽しみましょう!

さて、手帳のお話を伺っている途中、 糸井重里も加わって、 共通の“好きなもの”の話題で意気投合!?
その話は手帳からちょっぴり、いや、完璧に 離れてもいきますが、 明日は「番外編」として 手帳クラブをご覧いただいている皆さんに その楽しい様子をおすそわけします!

石田ゆり子さんのオフィシャル・ホームページはこちら



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