
2008.02.18
とにかくここに書いておこう。(2/3)
出産直後はまったく余裕がない感じですが
出産から半年経つとちょっとゆとりが出てきて、
今、青は8ヶ月なのですが、
もうあまりおっぱいの時間とか書かずに
つかまり立ちを始めたなどという
エピソードが増えています。
育児日記をちゃんとつけているママさんたちは
もっときっちりと付けていると思うんですけど、
私ぐらいアバウトだと
ほぼ日手帳がちょうどいいのかもしれない。
自分のことも書けるし、気になったこと、
自分の好きな映画のこと、
見に行きたいものの切り抜きも貼れるし、
育児日記としても使えるし。
この子が大きくなってこの手帳を見せてあげるとすると、
何なのお母さんいろんなことが書いてあるぞって
不思議なノートになっていると思います。
[ ―― ]
ただの記録よりも
お母さんの思いがすごく伝わってくるでしょうね。
[ 佐野 ]
そうだといいんですけど(笑)。
今、改めてこうやって話してみると
頭のモードが仕事をしているとき、
妊娠している時、育児も段階がいろいろあって
この手帳があることで
自分のモードが整理されていて
使い方がぜんぜん違うことがわかりますね。
友達のような、
話したり、話しかけられたりする存在。
[ ―― ]
佐野さんにとってこの手帳は
あえて言葉にすると
どのような存在でしょうか。
[ 佐野 ]
この手帳、私にとって友だちっぽいんです。
友だちや家族がそこにいたら話していると思うんですけど、
いつもいるわけではないので
この手帳に話をしているみたい。
今もこの子がちょっと昼寝しているとき、
いろいろやることはあるんですけど、
手帳に向かって
「こんなことがあって、
こんなふうに思った」って書き留めています。
人に言う代わりに手帳に自分の気持ちを書いていると、
手帳が何か言ってきてくれるんですよね、
一方通行じゃなくて、手帳に書いてある言葉が
私に問いかけてくれたり、教えてくれたり。
たまたま私が考えていることに
近いようなことが
手帳の下の言葉に書いてあったりすることがあるので、
何か本当に友だちと話しているというか、
友だちに言っている感覚があるのかも。
[ ―― ]
そういう友だちとともに
青ちゃんが育ってきたんですね。
[ 佐野 ]
だからもう手放せないですね、本当に。
古い手帳カバーは母子手帳入れに。
育児中の妹にも薦めました。
[ ―― ]
古い手帳カバーも活用されているようですね。
[ 佐野 ]
そうなんです。
昔のカバーが母子手帳入れにちょうどよかったので
保険証から何から病院で必要なものを
一緒に入れているんです。
母親って母子手帳を常に持ってないといけないらしくって。
ちょっと遠出したりするとき、
手帳とこの母子手帳入れ、
このふたつをいつも持ち歩いています。
こういう使い方もできるって便利。

そうそう、妹も子育て中だったのですが、
小学校の教師なので昨年の4月に
子どもを保育園に預けて復帰したんです。
子どももなかなか保育園に慣れずに泣いてばかりいる。
自分も新しい生活をしていくってときに
「何かこれがあったらがんばれるみたいなもの、
ないかな」って聞かれたので
「ほぼ日手帳って4月はじまりのものがあるよ」って、
勧めたんです。
手帳でがんばれるっていったら変だけど
これを持ってたら元気になれるみたいなものが
ちょっとあるような気がするの。
書くということだけではなく、
下に言葉が書いてあるじゃないですか。
「とっても忙しい日々が始まるだろうけど、
ちょっとおもしろいことが毎日書いてあって、
くすっと笑えたりするよ」って言ったんです。
妹もそこがすごく気に入ったみたいで、
すぐに手に入れて
「これでがんばれる」って言ってましたね。
[ ―― ]
姉妹で使っていただいて
どうもありがとうございます。
いつの日か、青ちゃんと、青ちゃんの従姉妹が
お母さんたちのほぼ日手帳を持って
話す日がくるのかもしれないですね。
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佐野さんの手帳には
青ちゃんやご家族の写真、
そして「似ているかな、って思って探し出してきた」という
ご自身の子供のころの写真が
フォトアルバムに入れてはさまっていました。
この写真が記憶しているように、
ほぼ日手帳にも
佐野さんを中心に佐野さん一家のことが
刻まれていくんだろうな、ということを感じるお話でした。
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