2007.11.17
「ゼブラ シャーボ X」ほぼ日がロゴを付けたその魅力とは?!(2/3)

手帳に合わせて ペンの仕様を決めたり、 色も選定しています。

[ ーー ]
“手帳とペンの関わり”というのは、 具体的にはどういったところなんでしょう?

[ 山崎 さん ]
手帳に合わせてペンの仕様を決めたり、 色も選定しています。
例えば、クリップなど 機能的な部分もそうですね。
ちょっと厚手の手帳になると、 挟めないクリップが多かったんですけれども、 「シャーボ X」は、厚手の手帳でも試して、 挟めるようにしているんです。

あと、ペンを差した時に、 ペンの頭が手帳からはみ出たという経験、 みなさんもおありかと思いますが、 その部分の収納性を良くするために、 ペンを短くする工程を考えたり。
あと、黒い手帳にも映えるような色で ボディ(軸)の色は選定してます。


ゼブラ新製品推進部デザイナー 山崎幸野さん

[ ーー ]
え? “黒い手帳”を基準にされているんですか?

[ 山崎 さん ]
そうですね。
30代の男性をイメージして作りましたので、 そうすると30代男性の方は、 やはり黒い手帳を持っている方が多かったんです。

[ ーー ]
ボディの色は、何色が人気がありますか?

[ 草場 さん ]
ヘアライン仕上げのボディ(シャーボX AL5)は、 深みのある光沢で、落ち着いた雰囲気なので、 カナリアレッド、ライムグリーンなど明るい色も、 意外と男性に人気があるんですよ。

[ ーー ]
色選びは、作る方も迷いませんでしたか?

[ 草場 さん ]
そうですね。
最初は、ゼブラカラーの 白と黒でいこうということで2色だったんですが、 やっぱりせっかくいいものを作るんだし、 もっといろんな人に使っていただけるような、 新しい感じも出していきたいということで 革とかアルミの未来的な色も加わったりと、 試行錯誤でしたね。
ちょっと人の目を引くような色合いですとか、 それと、あとは手触りを重視しています。
革調であればしっくりとしたグリップとか、 マットな質感だったり、ヘアライン仕上げだったり。
お好みで使っていただけるような部分を ちょっとこだわって選定しました。


ゼブラ新製品推進部デザイナー 草場俊さん

[ ーー ]
ちなみに、ボディの色は どれぐらい作られたんですか?

[ 草場 さん ]
何色作りましたっけ(笑)。

[ 山崎 さん ]
数え切れないですね。
染色屋さんに立ち会って、 ずっと職人さんと詰めっきりで、 染め上がったのを見ては、 これは違う、の繰り返しでした(笑)。

[ ーー ]
今年、カバーを20種出した私たちにとっても、 それは、他人事には聞こえないです(笑)。
ほぼ日手帳を選んでくださる方もそうなんですが、 色選びは、思い入れがあって選ぶものですから、 こちらも選ぶのに気合いが入りますよね。

ところで、ボディの太さも すごく手帳を意識されたんじゃないかと、 思っているのですが。

[ 山崎 さん ]
はい、手帳のペン差しホルダーも 様々な大きさがあると思うのですが、 その中でも比較的入れやすい太さを選んでいます。

[ ーー ]
やっぱりこれも、 手帳を基準に考えられているんですね。

[ 草場 さん ]
さっきお話しに出ましたが、 30代の男性が使うというイメージで 考えていたのですが、 ちょうどうちの部にも 30代で手帳を使っている者がいまして。
じゃあ、その人が 本当に使いやすいものを作ろうということで、 その人に合わせた仕様になっていったんです。
そうするといろいろ細かい部分の仕様が、 ‥‥例えば、ノックのときも 指が痛くないようにとか、 1人の人を観察しながら出てきたんですね。

[ ーー ]
なるほどー。
実際に使っている人の意見だから、 細かいところまで目がいくんですね。
色を変えるときに、作動音がしないのも、 その方の観察を通して発見されたんでしょうか?

[ 近藤 さん ]
いえ、作動感に関しては、 もともと、2年半ぐらいかけて 研究部のほうで研究をしていたんです。
私どもでは「しっくり感」というふうに 呼んでいるんですけれども、 振ったときに音がしないことですとか、 あとは回したときのちょっとヌルッとした、 しっとりとした感じに、こだわっています。

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