
2007.10.19
マジシャン・前田知洋さん「なにかを書き込むからこそ 完成する手帳ですよね」(2/2)
[ 前田 ]
僕は、インテリアがとても好きなのですが、
インテリアを買うときの参考に、
自宅の各部屋の壁のサイズなどを書いています。
というのも、お店で気に入ったものを見つけて、
「これは、わが家にすごく合うだろうなあ」
と思って買って帰ると、
「あれ? 思っていたイメージと違う‥‥」
なんてことがよくあるんです。
お店の中に展示されているときのイメージと、
実際に家に置いたときとでは、
壁の材質や色、部屋のスケール感が違うので
どうしても違和感が出てきてしまうんですね。
ですので、自宅の部屋の、
壁の縦横のサイズを手帳に書いておいて、
さらに、巻尺を持っていって、
お店の壁の縦横のサイズと見比べながら、
なるべくイメージが違わないように、
えらぶようにしています。
あとインテリアを買うと、必ず、
「配送日は、いつがご希望ですか」
と訊かれますよね。
だいたい数週間から1ヶ月先のお届けということが
多いので、
手帳を見ながら、確実に受け取れる日に
配達していただくようにしています。
インテリアショップに行くときは、
手帳は必需品ですね。
気に入ったものを見つけても、
万が一、手帳を持っていなかったら、
「また出直します」と言ってしまうことも
あるくらいです。
ファンの人たちの「ほぼ日手帳」に触発されて、
僕自身も、カスタマイズしています。
[ ほぼ日 ]
「ほぼ日手帳」を使っていて、
とくに気に入っておられるところは、
どういった点ですか?
[ 前田 ]
“月の満ち欠け”があったり、
巻末には、しりあがり寿さんの
4コマ漫画があったり、
「ほぼ日手帳」には、
余裕というか、隙のようなものがあって、
そこが、とてもいいなと思います。
隙があるからこそ、
使っている僕らがあれこれ書き込んだり、
カスタマイズしたり、
自分のものにできる余地があるような気がします。
「ほぼ日手帳」は、使う人たちそれぞれが、
いろんなことを書き込んで、
はじめて完成する商品ですよね。
[ ほぼ日 ]
前田さんの手帳にも、
しおりに、素敵なストラップがついていて、
カスタマイズされているようですが‥‥

[ 前田 ]
はい。
僕のファンであり「ほぼ日手帳」ユーザーの人たちが、
カバー・オン・カバーに、
僕の写真やトランプの柄をはさんだりして、
「前田知洋バージョン」に
カスタマイズして使ってくださっているのを、
インターネット上で、よく見かけていました。
ありがたいことだなあとうれしいのと同時に、
これは「手帳文化」とも言えて、
面白いことだなあと思ったんです。
そこで、僕自身も、
ファンの人たちの手帳に触発されて、
カスタマイズをしてみました。
この黒のチャームは、僕のオリジナルのマークで、
以前、ファンの集いを開催したときに、
ファンの人たちに
特別なものを差し上げたいということで
このチャームをプレゼントしたことがあるのですが、
そのときのものです。
テレビ局に行くと、
「ほぼ日手帳」を使っていらっしゃるスタッフの方々が
とても多いので、
同じ色の手帳が現場に2冊あるということも、
よくあります。
そういうときに、このチャームがついていると、
すぐに僕の手帳だとわかるので、
カスタマイズしていることで、たすかっていますね。
しおりにつけている前田さんオリジナルのチャーム。
ポケットには、黄色と青の付箋や、
ファンの人たちにサインを書くときのトランプも常備。
[ ほぼ日 ]
最後に、前田さんは、2008年版の「ほぼ日手帳」は、
どの色のカバーを使いたいですか?
[ 前田 ]
僕が去年、この革カバー
(「牛革ガラス加工・ブルーブラック」)を
えらんだのは、
何年間も使いたかったからなんです。
ですので、2008年版は、
カバーはそのまま使って、
本体のみ差し替えることにします。
他の人にこのカバーを見せながら、
僕は、前から「ほぼ日手帳」を使っているんだよって、
ちょっと、先輩気取りで言いたいですね(笑)。

前田さん、どうもありがとうございました!
テレビで拝見する前田さんのクロースアップマジックは、
思わず叫び声をあげてしまうほどの驚きと興奮の連続で、
見ている人たちを楽しませてくれます。
今回の取材の間も、身振り手振りを交えながら、
話を伺っている「ほぼ日」乗組員を
つねに楽しませてくださって、
笑い声が絶えない、とっても楽しい時間でした!!