2009.04.14
手帳に書いた出会いと別れについて書いたこと。発表いたします。
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ほぼにちわ、
です。
4月に入り、入学式、始業式、入社式も終わって新しい生活を始められた方も多いことと思います。本日は、3月に募集しておりました、「手帳に書いた出会いと別れにまつわる言葉」を発表いたします。募集していたのは「出会い」と「別れ」にまつわる言葉でしたが応募があった言葉はすべて「別れ」に結びつく言葉でした。別れの種類にもいろいろあって、元気に別れる場合や、やむを得ない事情があって別れる場合などさまざま。でも、どの「別れ」からも「次に進むための意欲」のようなものが感じられます。では、さっそく紹介していきましょう。
「京都でまってるね。」
京都に就職が決まったチームメンバーの子が言ってくれた言葉です。来年、京都で笑顔で再会出来るように就職活動がんばります。(匿名さん)
先輩方の卒業式が行われた3月1日にほぼ日手帳に書いたこと。
「この学校にきて良かったって思えた。来年、卒業式で先輩方みたいに泣けるほど今のあたしは頑張っているかな?? そうなりたいな。先輩方、ありがとうございました!!」
来年読み返して、自分の卒業式と比較してみたいものです…‥。(のぼぶ)
「朝、少し早めに起きて、コーヒー飲んで、ごはん食べて、きちんと、(うまくいかなくても)一日の勤めを終えて、そしてみんなで夕ごはんを食べる。そのあと、またみんなでお茶を飲んで、おやすみを言って眠る。そのために生きるんです。」
いっしょに生きていこうと思っていた人と離れました。ずっと悲しかったのですが、でも、どこかで元気にしていてくれたらそれで十分だと。そんなふうに思えるくらい元気になりました。春なのです。新しいスタートなのです。(綾)
サークルで尊敬していた先輩に一言書いてもらいました。その言葉をここに送ります。
「星の数ほど別れがあり、星の数ほど出会いがある。後ろを向くことがあっても、前に進むことだけはやめるな。」
(ゆ〜すけ of invader)
母子寮でお世話になってる先生が定年退職されるので、子ども達の写真を色紙に貼ってメッセージを書きたいと思ってます。
「子どもが伸び伸び育ってく、優しい心を育んでく、転んで泣いても立って歩く。これからも子どもと3人で日々成長していきます。ありがとう。少しの間だったけど、本当のお母さんみたいに暖かかったよ。先生みたいなお母さんになりたいからずっと傍にいて見守ってほしいよ。
私たちの成長の過程で叱ってくれて、誉めてくれて、それがずっと続くといいのに‥‥。
でもお別れじゃないから、先生がくれた温もり忘れないから。子どもにも引き継いでいけるようにくれた温もり忘れないからね。ほんっとにほんっとにだいすきだからね。今までありがとうございました。これからは先生の時間を大切に。でも、たまには遊びに来てね。」
(匿名さん)
今春、進学のために長女が家を出る前日に書いた言葉。
「夜、寝る前に、あなたと同じように家でも『ほぼ日手帳』をきっと書いています。単身赴任のお父さんたち、就職や進学で家を離れた人、みんな不安いっぱいですごしていると思います。『私だけじゃない!』そう、思ってください。あの人もこの人も、同じ気持ち。まだまだ何か、伝えるべき事が会った気がする。何かしたりない事があるような気がする。ずっと守ってあげることはできない。気分転換を上手にして、おもしろいことは、めいっぱいおもしろがってやって行こうよ! 同じように時が過ぎ、生きてゆくなら、いっぱい楽しんだほうがステキでしょ!」
この文章が、娘の目にふれることはないでしょうけどね。毎晩のように電話がくる娘の手帳には、何が書かれているんでしょうか‥‥。(匿名さん)
「出会いや始まりのときよりも、別れのときのほうが心に強く残るものです。素敵な別れができるように過ごしてほしい。」
渡辺満里奈さんのホームページに書いてあった言葉です。心にズシーンときたので、思わずメモりました。(jingang)
高校2年生の担任をしていましたが、3月半ばに転勤が決まり皆の卒業を見届けることなく、他所へ移ることが決定。転勤が決まった日、終業式でちゃんとお別れの挨拶をしてそこで写真を撮って印刷をして「3月13日のページに貼ろう!」と決めました。
「2年○組終業式!! 1年間お疲れ様!! 思ったよりも、ずっとずっと素敵な子たちでした。プレゼントもあげて、喜んでもらえてすごく素敵なひと時にできたんちゃうかな? 泣きながら転勤を告げた時『転勤なんでなん!?』、『誰が決めたん!?』、『校長ちゃうん!?』、『校長に言おうや!!』って口々に一生懸命言ってくれたのが、本当に嬉しかったです。1年間頑張って良かった。楽しく過ごせてよかった。皆ありがとうございました」
と、クラスのみんなとの集合写真を貼ったその下に書いてあります。このページは、たぶん一生もんの宝物です。(じゃんこ)
去りゆく側の視点、見送る側の視点、どちらも視点にも、相手への愛情や尊敬がいっぱい詰まっています。その感情を込めて「ほぼ日手帳」に書いた言葉はこれからもずっとずっと残ることでしょう。みなさま、すてきな言葉を送っていただき本当にありがとうございました。
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