2009.03.18
たかしまてつをさんが手帳に描いていた絵。その展覧会が開催されます。
● ● ● ● ●
ほぼにちわ、
です。
以前、2008年2月25日の「手帳CLUB」(パソコンでご覧いただけます)でご紹介させていただきました、たかしまてつをさんがお使いの「ほぼ日手帳」。中身はイラストがギッシリであることは、賢明な読者のみなさんならおわかりのことだと思います。
マルチ8を駆使して描かれるカラフルな「たかしまワールド」は、A6サイズの「ほぼ日手帳」という小さなキャンバスでもすてきな輝きを放っていました。
たかしまさんが「ほぼ日手帳」に絵を描き始めたのは2007年版のころから。2008年にはその描いた絵をご自身のホームページに飾る、「去年の手帳展」という展覧会を開いたこともありました。
そして、今度は「作品の画像」ではなく、「作品」を見てもらうべく、実際に展覧会を開くことになったんです!

「たかしまてつを 手帳絵展 07-08」
2009年3月24日(火)〜29日(日)
平日11〜20時、土日10〜20時
入場無料(美容室は通常営業してます)
会場:HAIR&MAKE
DIFFERENCE ENGINE
(ディファレンスエンジン)
住所:〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-20-7
水道橋西口会館2階
(最寄り駅はJR総武線水道橋駅です)
電話:03-3239-4554
2007、2008年版の手帳に描かれた作品がたくさん展示されるそうですよ。しかも、その展示される場所っていうのがまたなんとも個性的でして。そのあたりのことを実際にたかしまさんにお聞きしてきました。では、よろしくお願いいたします!
-----
待っている人たちが見る
待っている時間に描かれた絵
ーー:
今回、手帳絵展を開催することになった経緯をお教えください。
たかしま:
もともとは自分のサイトで「去年の手帳展」をやって、心のどこかでは何かの機会に「実際に展示できたらいいな」って思ってたんです。

ーー:
はい。
たかしま:
で、思ったまま1年が経過しちゃって「また今年もサイト内でやろうかなぁ」と思っていたときに、いきつけの美容室が、待ち合い室というか待ち合いブースのようなスペースをギャラリーのように使っていたりしまして、「なんかやりません?」とお誘いを受けたんです。「じゃあ手帳絵展を」とお願いしてみたら、「あ、それおもしろいね」ということで、話が決まっちゃいましたね。
ーー:
展覧会の会場って美容室ですか!?
たかしま:
そうですそうです。僕が「ほぼ日手帳」に絵を描き始めたのって、もともとは食事が出てくるまでの手持ち無沙汰の時間だったりするんです。
ーー:
大作ほど待たされている時間が長い(笑)。
たかしま:
さすがに全部が全部そうじゃないですけど(笑)。まぁ、単純に言ってしまえば、待ち時間のあいだにできたものなんです。で、今回、待っている人たちがいるスペースにそういう意味合いで作られた作品が展示されるのっておもしろいな、って思いましたね。
ーー:
うんうん。
見ている人たちも待っている人なんですもんね。
たかしま:
そうなんです。
でも、この展覧会を見るには美容室のお客さんにならないといけない、というのではあんまりなので、見るだけのお客さまも大歓迎です。もちろん、見に来たついでにカットしてサッパリして帰るのもアリですよ(笑)。
ーー:
あははは、いいですねぇ。で、その絵の展示方法なんですけど、手帳自体はバラバラになるわけですよね?
たかしま:
そうなんです。いま、ちょうど絵の選定作業に入り始めたところなのでご覧になります?
ーー:
もちろんです!
たかしま:
ちょっと待ってくださいね。(ガサガサ)コレです。

ーー:
うわぁ、みごとなバラバラ具合ですね。
たかしま:
まずは、2007年版と2008年版をまずは絵が描いてあるページと描いてないページに分けてあります。ここから選定しないといけないんですよ。
ーー:
お店にはどのくらいの数を展示できるんですか?
たかしま:
いやぁ、じつはそこもまだ決めてないんですよね。壁面とテーブルが使えるので、とりあえず、両面に描いてあるページなんかはこういった額に入れてテーブルに置こうと思ってるんです。決まってるのはそのくらいですかね。


ーー:
うわぁ、すごくいいですね、コレ。
たかしま:
いいですよね。
ーー:
なんかこの手帳絵展のために作られたような気さえしますよ。
たかしま:
(笑)。でも、何枚くらいあるのかなぁ。そうだ! ちょっと並べてみましょうか。
ーー:
並べる? どこにですか?
たかしま:
床にですよ(笑)

どの絵をどんなシチュエーションで
描いたのかをしっかりと覚えている
ーー:
こう並べてみると圧巻ですね。
たかしま:
僕もそう思います。

ーー:
元が手帳って考えるとおもしろいなぁ。料理が出てくるまでの待ち時間に描いたりしてるんですもんね。
たかしま:
興が乗ってくると「まだ料理出てこなくていい」なんて思っちゃうんですよね。
ーー:
あはははは。
「もうちょっと描かせて!」って思っちゃうんですね(笑)。
たかしま:
これなんか2ページ使って描いてますもんね。

ーー:
本当だ。
並べているなかでもやっぱり両面使いはスケールが大きくて迫力がありますよ。こうやって見てみると、「ブタフィーヌさん」のときの
たかしまさんのイラストのテイストとはまたぜんぜん違う絵ですね。
たかしま:
そうですね、やっぱり好き勝手に描いてますからね。そのときの気分次第ですから。「ブタフィーヌさん」にこんなの出てきても困りますよね。

ーー:
うんうん、困る困る。‥‥ん? こ、これは?
たかしま:
あはははは。
ーー:
頭身が人間のようなブタフィーヌさん‥‥。すごい違和感ありますよ。

たかしま:
思いつきで描いちゃったんですけど、じつはマンガのなかでも一度登場してるんですよ。
ーー:
あ、ひょっとして、ブタフィーヌさんの夢の中に出てきたファッションショーのモデルの?(2008年9月28日 #756の憧憬乙女)
たかしま:
そうですそうです。なんか怖いですよね(笑)。つい出しちゃったんですよ。
ーー:
描いた人みずから「なんか怖い」って(笑)
たかしま:
あははは、たしかに。あ、そうだ、実際にその美容室に行ってみます?
ーー:
え? いいんですか?
たかしま:
いま、聞いてみますね。(美容室に電話中)はい、はい、はい、じゃ、よろしくお願いします。‥‥‥‥大丈夫だそうです。
ーー:
じゃあ、お願いします!

▲ここが会場となる美容室の入り口。お店の名前はDIFFERENCE ENGINE(ディファレンスエンジン)です。

▲待ち合いスペースはこんな感じです。きれいなステンドグラスが印象的。

▲待ち合いスペースには『ブタフィーヌさん』の単行本が!

▲奥では髪を切ってます。そりゃ美容室ですもの。手前の方が店長の伊藤秀一さん。そして、伊藤さんも‥‥。

▲なんと「ほぼ日手帳」ユーザーだったのでした。マドラスチェックをチョイス。

▲ほぼ日手帳ユーザー歴3年目の伊藤さん。とにかくなんでも書いておくそうです。
取材後、すぐにたかしまさんからメールが届きました。レイアウトが決まったそうです。

なんと、レイアウトまでも「ほぼ日手帳」に描いていただきました。さぁ、レイアウトが決まったわけですし、あとはどの絵を飾るかの選定作業を残すのみ。はたしてたかしまさんはどんな絵を選ぶのでしょうか。
それは、行ってみてのお楽しみです。ぜひ、お誘い合わせの上、行ってみてくださいね。
※最後にひとつ、たかしまさんからご注意を。
たかしま:
平日は通常のビルの入口から入れるのですが、土日はその入り口が閉まっちゃってるんです。
ーー:
じ、じゃあどうやって入れば‥‥。
たかしま:
ビルの入り口横の駐車場から入るのですが、門が閉まってますので、この通用口から入ってください。

ーー:
目印はこの門ですね。
たかしま:
で、どんどん進んでいくとビル内に入れる階段がありますので、そこを上ってください。

ーー:
わかりました。みなさん、土日はこちらからですよ!
● ● ● ● ●
ひとつ前のページに戻る
お買い物はこちら
手帳トップページへ
(C)ほぼ日刊イトイ新聞