2020-02-21

・宝くじは、誰かに当たっている。

宝くじ一等に当たる確率が1000万分の1だということを、かなりの人が、いちおうは知っています。それでも、当たるかもしれないと思って、人は買う。1000万分の1だから、だいたいは当たらないけどな、と、そういうことも知っているけれど、「万が一、当たることだってある」とも思うわけです。ほんとうは、万に一つには、当たらない。1000万分の1は、万が一の1000倍も当たりにくいので。

一説によれば、1000万分の1というのは、「人が雷に打たれる」確率と同じくらいなのだそうです。ま、こういう数字は聞いてもピンとこないんですが。たしかに、知り合いのなかで落雷に遭った人はいないし、宝くじで一等何億円だかを当てた人もいないですから、どっちもとても少ないということはわかります。

「だけど、買えば当たる可能性はあるが、買わなきゃ絶対に当たらないよ」という意見もあります。それはもう、まったくそのとおりです。そして、実際にジャンボ宝くじとかの一等5億円は21本もあるようですし、その前後賞の1億円だって42本もあるらしいですね。一回の宝くじセールで、5億円当たった人が21人って、すっごくたくさんいるように思えませんか?プロ野球ドラフトで一位指名で入団する選手が、12名もいるのですが、それより多い21人ですからね。じぶんが当たったとしてもなんの不思議があるでしょう。そう考える人が、いっぱいいるから宝くじなんですね。

誰かが当たる、誰かしらが当たっている。という事実は、まったくまちがっていませんが、21人もの誰かが当たっているとしても、それは1000万分の1の確率で当たった人が、21人いたということです。それくらいの遠い距離感で起こっていることなのですが、宝くじを一枚でも買うと、当たるような気も湧いてくる。誰かが当たっているという事実があっても、わたしが当たる確率が高くなるわけじゃないんだよなぁ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。あらゆる物事は、適切な距離感で見たいものだなぁ、と。

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