満を持して禁煙を語る編

第5回 これが、おっぱい理論だ!


[糸井]
ああ、そうかもしれない。
少なくとも、食べ物の美味しさだけが増幅されるわけじゃないからね。

[永田]
そうですね。たしかに、
「やめるとごはんが美味い!」っていうのは、期待したほどじゃなかったです。
ただ、やっぱり、食べる量は増えますね。

[糸井]
ちなみに、太った?

[永田]
やめてすぐは少し太りました。
個人的な感覚としては、
「タバコで食後の区切りができないから、 だらだら、ずっと食べちゃう」ということと、なんていうか、
「禁煙すると、口のあたりが 満足できてない状態がずっと続くから、 食事中の食べ物が口に入ってる状態がうれしい」
みたいな感じで、食べる量が増えちゃうんですよ。
ガムがかみたくなるのも似たようなことで。

[糸井]
あー、そうだね。
ぼくもすっかり「ガムをかむ人」になっちゃったからなぁ。

[永田]
ガムとタバコって、ふつうはどっちかでいいですから、タバコをやめると「ガムの人」になっちゃうパターンが多い。

[糸井]
うん。だから、一時期、ぼくの好きな「クロレッツの青」が市場からなくなりそうだったときは、ほんとうに困ったもの。

[永田]
「クロレッツの青」依存症(笑)。



[糸井]
ああ、「クロレッツの青」が値上げしたらどうしよう!



[永田]
ははははは。
あと、ぼくが禁煙直後にお世話になったのは野菜ジュースですよ。

[糸井]
野菜ジュース?

[永田]
野菜ジュースをよく飲んでました。
なぜかというと、野菜ジュースとタバコって合わないんですよ。

[糸井]
あー、なるほど。
つまり、コーヒーの逆だ。

[永田]
そうそう。
コーヒーはタバコとセットだから、つい、煙が恋しくなっちゃうんですよ。
その点、野菜ジュースとか果物ってけっこうタバコと合わないからいいです。

[糸井]
ぼくは、自分の
「お気に入りのガムを見つけること」をおすすめします。
そして、なにより「おっぱい理論」を!

[永田]
ええと、言い換えますと、
「ひとりのときの、1本だけ」をいかにこらえるかが重要だと。

[糸井]
それは、おっぱいです。

[永田]
わかりました、わかりました。

(つづきます)


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