「華厳の滝は 見えません」

[一同]
(笑)

[糸井]
丁寧でいいですね。

[南]
「霧深し」あたりから、はじめてね。

[糸井]
「霧深し 華厳の滝は 見えません」

[南]
うん。いいですね。

[糸井]
情景が目に浮かぶようですね。

[南]
ははははは。

[糸井]
見えなかったのに、見えなかったという情景が目に浮かぶ(笑)。
さすがですね、芭蕉。

[南]
ああ、霧が深いことだなぁ、と。



[糸井]
うんうん。

[南]
あの、「ことだなぁ」って、俳句の現代語訳に必ず出てくるよね。

[糸井]
詠嘆ね。

[南]
そうそう、詠嘆。

[糸井]
詠嘆っていっても、オレがいってるのは
(ポーズをビシッと決めながら)
「ヨロシクぅ!」のえいたんじゃないからね。

[南]
‥‥それは『成りあがり』のえいたん?

[糸井]
うん。一般的には、
「永ちゃん」っていわれてるみたいね。

[南]
一般的にはね。

(つづきます。ぃヨロシクぅ!)


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