第2回 国を越えて進んでいった「睡眠物質」の研究。
はぁー!
[井上]
そうですね。
それで、世界に打って出たわけです。
そうすると、ある程度信用されましたし、それから、いろんな意味で新しい事実がわかると、みんな、とにかく飛びつきますからね。
[糸井]
そのシンポジウムは、どういうものだったのでしょう。
[井上]
谷口財団というのがありましてね。
今はもう、亡くなってますけど、谷口さんって方が寄付したお金で、若手の、世界で新しい研究してる人を日本に招待して、小人数だけども会議をして、その後、立派な論文集を出すという、非常にありがたいのがありましてね。
それをやっていた先生が、当時の京都大学の先生で、たまたま、その先生も別の睡眠物質らしい物質を見つけてきみのところのよりも、こっちの方がよく効くよと、わたしのところへ持って来られた。
そうしたら、両方とも効くわけです。
それで、一緒にやりましょうや、と。
[糸井]
その集いは、睡眠というテーマで集まったということになるんでしょうか。
[井上]
睡眠、ではなく、睡眠物質、というテーマですね。
[糸井]
歴史を変えるような日になったわけですね。
[井上]
はは。
それは大げさですけどね。
(つづきます。)
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