鹿児島睦さんの「まいにち」は。

立川のPLAY! MUSEUMにおります、スガノです。
あしたからここで、陶芸家の鹿児島睦さんの大きな展覧会が開かれます。

これまでのおつきあいで、鹿児島さんのおもしろさややさしさには、なんとなくふれてきたつもりでいましたが、息をのむほどに手のこんだ絵柄や、
「うつわ」という空間のなかののびのびとした表現を間近で観ると
(新作なんと200点)、とても衝撃を受けました。
これまで旅やインタビューでたくさんお話ししてきたのに、鹿児島さんの考えているほんとうのこと、毎日どんなふうに作品にむかいあっているのか、ということを、私はぜんぜん知らなかったです。

でも、でも、です。あらためてこんなにたくさん作品を観ても、やっぱり鹿児島さんのことはわかりませんでした。
それはなぜか。

鹿児島さんの作品の多くは「陶芸」の「うつわ」です。
「うつわ」は作品であり道具でもあるという宿命を持つものなので、人が使う前提で制作するのだそうです。
だから、鹿児島さんはそこに自己や物語を投影しないようにしているのです。
使う人びとが、自由に、気軽に、生活に取り入れていってくれるように、という気持ちがあるからです。

だから、観ているうちに、もっともっと鹿児島さんがわからなくなる。
ものすごく魅力的なのに、どこまで追いかけてもつかめない、迷宮みたいな気分になってくるのです。

必見なのは、新作のうつわ200点はもちろん、鹿児島さんの「同時刻」のようすや制作風景がのぞける映像
(ずっと観ていて飽きません)、そして、鹿児島さんの福岡の自宅から運ばれてきた身のまわりの品々についている、自虐的なキャプション(byご本人)です。
梨木香歩さんの文章がついた作品は、ぐにゃぐにゃ逃げようとする鹿児島さんのしっぽを梨木さんのおかげでつかまえ、ぐいっと味わえるようなものになっていて、私は感動しました。

2枚目の写真のくまちゃんの和紙ランプは、なんと、ショップで買えます(申し込み制)。
ショップは頭が混乱するほどかわいいものであふれていまして、私は今日、お友達がいなかったのですが、
「あ、それ買うんですか。私こっちにしました」
「これ、箱がかわいいですよ。
しかもクッキーが6種類です」
「まってください、それはどこにありましたか。
私もそれを購入します」
と、きゅうに知らない者どうしたくさんおしゃべりしてしまいました。

私はくろねこのカップを購入、カフェで鹿児島さんの作品を食べて(イカスミリゾット)、ご機嫌でミュージアムをあとにしました。

あと2回くらい来ないと、鹿児島さんに近づけない気がする。
いや、来ても来ても遠くに行ってしまうんだろう、きっと。

みなさま、秋のうちに、立川にぜひ!

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「鹿児島睦 まいにち」展2023年10月7日(土)―2024年1月8日(月・祝)

PLAY! MUSEUM

2023/10/06 13:38

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