方言はいかにして 価値あるものになったか?

お待たせしました。。
言語学者・田中ゆかりさんが語る 方言の価値の変遷
ほぼ日の學校アプリで公開となりました。

かつては隠したいものだった方言が、いつどのようにして、何をきっかけに、ちょっと個性があっておもしろい、価値のあるものに変わっていったか。
戦後の社会の変化と共に一気にわかるお話です。

この企画を始めた時に、方言を持つ乗組員にお国言葉を教えてもらったのですが、その時に書き切れなかった、の「しぞーか(静岡)市の方言」
の一部を、シェフの説明とともに改めてご紹介します。
上京するまで標準語だと思っていたそうです。

●空を使う(そらをつかう)
とぼけたり、しらんぷりすることです。
空を見る動作から来ているんでしょうね。
かわいい言い方だなって思います。
発音は「そらぁーつかう」です。
「そらつかい」と名詞化されることも。
魔法使いか。

●とぶ走ることです。かけっこ、は、とびっこ。
空が飛べるわけじゃないです。

●ばつ席を確保すること。
「ばぁーーーーった!」って、こどもがよく使ってます。
この席わたしの!って意味です。
映画館で「席ばっといて!
ジュース買ってくる」とか。

●あたまをきる髪を切ること。「ぶしょったいねえ、あたま、切って来な」は、髪が伸びてだらしないから床屋に行きなさいの意味です。
あ、「ぶしょったい」も方言ですね。
無精に見える、ってことです。

●とんじゃかない
「頓着ない」から来ていると思われます。
無頓着だねえ、の意味です。
「花輪くんは、駄菓子なんかにゃ、とんじゃかないんだねえ」と、ちびまる子ちゃん風に言うとぴったりです。

●まめったい
「まめまめしい=働き者ですね」の意味です。
「あんたんとこの嫁さんまめったいねえ」

●みるい熟していない、の意味で、
「ちょっとみるかったっけね」
(まだ食べごろじゃないね)
というふうに否定的にも使うし、
「(この新茶)みるくておいしいねえ」
と肯定的にも言います。

●いただきました
「ごちそうさまでした」が標準語だとずっと気づきませんでした。
給食の最後は声をそろえて
「いただきました!」でした。

おもしろいですよね。
日本語って豊かだなあと改めて思います。

2023/02/03 11:03

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