やっぱり方言はおもしろい

架空の会話です。

「今日さむかねー。はよ行こーでー」
「行ぐんべー」
「しょろくたしてんじゃないよ」
「いかへん。ウチは本読んでんにゃ」
「あーねー」
「好きにしんさい。
うっちゃ、たいぎいけぇ〜いぬるで」
「行くら? 行かね? とんじゃかないだけんね」
「しゃーないな。ほんだら、行くいうてる人らだけで行ったら、どやろ」
「あー、わじわじーする」
「そやさかい、みんなで行くねん」
「でーじ、じょーとー!」
「先に行く人、席ばっといて!」
「ええで」
「ほな、いこか」

意味、わかりますか?

方言を持つ乗組員数人に好きな「お国言葉」を教えてもらって、かなり強引に会話につないでみました。
(注:名前の人が実際にこんな話し方をするわけではありませんよ・笑)

この数年「方言ブーム」ともいえる現象が起きています。
いちばんモテるのは博多弁女子なんだとか。
それっていったいどういうことなのか?
方言を専門とする言語学者の田中ゆかりさんに10月17日、ほぼ日の學校で教えていただきます。
その参加者募集をはじめました。

ところで、私のふるさと島根県は東西に長いため、東部と西部では方言がかなり違います。
コロナ禍が拡がるなか、帰省自粛を呼びかけた新聞広告も東西ふたつのバージョンが作られたほど。

さて、冒頭の会話を標準語に訳します。

「今日は寒いね。早く行こう」
「行こう」
「のろのろしてるんじゃないよ」
「行かない。私は本を読んでるの」
「なるほど」
「好きにしなさい。私は疲れたから帰るよ」
「行くでしょ? 行かないの?
 まあどうでもいいけど」
「仕方ないな。それなら 行く人だけ行ったらどうだろう」
「あー、腹が立つ」
「だから、みんなで行くんだよ」
「すごくいいね」
「先に行く人、席とっといて!」
「いいよ」
「じゃ、行こうか」

それぞれどこの言葉かわかりますか?
 長崎 群馬 静岡 京都 鳥取・広島 奈良 沖縄 沖縄 でした。

豊かでおもしろい方言の世界をのぞいてみませんか?
田中ゆかりさんの授業は10月17日
公開収録します。
ご来場お待ちしています。

2022/09/29 11:05

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