和田誠展 ─東京オペラシティアートギャラリーで

東京オペラシティアートギャラリーで、10月9日から12月19日まで、
「和田誠展」が開催中です。

1936年に生まれ、2019年に亡くなった和田さんは、週刊文春の表紙のイラストレーション、
「麻雀放浪記」などの映画監督、村上春樹さんや星新一さんの文芸作品をはじめとする本の装丁家としても活躍したほか、作詞作曲家、エッセイスト、演出家、編集者など、ひとりの人とは思えないほどの活動の広さで知られます。

これまでそれぞれのジャンルに絞った展覧会は開催されてきましたが、和田さんの仕事の全貌にせまる、これは初の試みとなるそうです。
2800点もの作品や資料が出品されます。

週刊文春の表紙絵や数多く作られたロゴマークでもそうであるように、和田さんの作品はひとめで
「あ、和田さんのだね!」とわからないものがまじります。
しかし、この展覧会で和田作品の海に浸っていると、レタリングのタッチ、装丁の余白などを含め、どれをとっても和田さんでしかありえない仕事だな、という境地が見えてきます。

ひとつひとつはやさしくおもしろいかもしれないけれども、全体が、とんでもなく個性的なのです。
こんなこと、ほかの誰もができないことでした。

それはおそらく和田さんのお人柄にも通じていて、おだかやで仕事のテンポのよい方ですが、
(締切も、とにかく守る方でした)
やりたくないことやおもしろくないことはしない、大切なことがいつもわかっているからゆずらないところは決してゆずらない、それをずーっとしてきた方なのだろうな、と思います。
私は、おそらく、和田誠さんの人生に、たぶんいちばん、あこがれます。

和田誠さんの仕事の全貌にふれられる、またとない機会です。
ぜひみなさま、おでかけください。
会場には6歳のときの絵日記も公開されていて、幼少期からの「和田誠」の確実な歩みを感じます。

あ、そうだ。
TOBICHIでも11月に、和田誠さんの日記をテーマに展示をする予定です。
TOBICHI東京のページをときどきチェックしてください。

2021/10/11 16:20

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