隣の席の半兵衛先生

前からちょっと気になっていたのです。
持ち主が帰った後、それらを眺めては、
「そのうち聞いてみようか」なんて話を、と話していたのです。

私たちは、新しい乗組員「ササキさん」の席の両隣に座っています。
ササキさんの机には、家紋入りマグカップと、マウスパッドが置いてあり、なかなかの存在感を放っていました。

昨日、切り出しました。
「もしや‥‥戦国武将がお好きですか?」
と。

すると、普段は物音ひとつ立てずに作業に没頭しているササキさんが、目をかっと見開いて、そうなんです!
と答え、その直後から、洪水のように、関ヶ原が、石田三成が、大谷吉継が‥‥というワードがあふれはじめました。

ちょっと好き、とかじゃないレベル。

大谷吉継が好きで、関ヶ原で大谷吉継の格好をしたときの写真を見せてもらい、

ある日、石田三成の旗印のカバンを持って、
(写真のカバンではなく、もっとマニアックなやつ)
川沿いを歩いていたら、自転車に乗った見知らぬおじさんから
「石田殿!!!」と呼ばれたというエピソードを教えてもらい、

仲間からは「半兵衛先生」と呼ばれていることも教えてもらいました。

こ、これはあの人に言わねば。
たしかも石田三成が好きだった。
関ヶ原に行きたがっていた。
前に家紋入りまんじゅうをくれた。
そんなことを思い出して、なかはらを呼びました。

二人の会話がまたすごかったです。
会って最初のひとことがこうなんです。
「西ですか?東ですか?」

西軍派か東軍派か、立場を明確にせよ、とのことらしい。
そして二人は意気投合していました。

好きなものを語るときの、人のエネルギーはすごい。

私はすっかり影響を受け、その後、石田三成と大谷吉継についてかなり調べました。

2019/10/02 17:42

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