カクシンハンの 薔薇戦争が熱々!

シアターカンパニー・カクシンハンがこの夏、とんでもないことに挑戦しています。
シェイクスピアのデビュー昨『ヘンリー六世』と400年のロングヒット作『リチャード三世』の同時上演です。

7月25日から8月12日までの19日間のうち、実に10日間、あわせると7時間にもなるふたつの劇を
「薔薇戦争」として、一気に見せるのです。

「リチャード三世」の単独公演だった今日、拝見してきました。
(上から3枚の舞台写真撮影は、滝沢たきおさんです)

王位を手に入れるため、手段を問わず、策略をめぐらし、兄ふたりを追い落とし、敵の妻を口説き落とし、甥を惨殺し、部下もあっさり切り捨てる。
悪辣の限りを尽くすリチャード三世ですが、身も心もリチャードになりきった河内大和さんの手に掛かると、その非道の裏にある哀しみのようなものが感じられます。

舞台でドラムを叩き続けるユージ・レルレ・カワグチさんがつくりだす音空間と相まって、
「フリーズドライしたシェイクスピアに熱湯を注ぐ」木村龍之介さんの演出は、古典劇ではなく、いま現在、2019年のシェイクスピアを出現させてくれました。

この日、観劇していらしたシェイクスピア講座講師を務めてくださった
河合祥一郎さん
「ほんとにすばらしい」と絶賛。
向井万起男さん
「木村さんの演出はすごい」とこれまた手放しで激賞。

2時間半の公演ながら、一大叙情詩、大河ドラマを観せてもらった気分でした。

劇の最後に、シェイクスピア講座受講生のみなさんには思い出深いあのセリフも出てきます。
「絶望して、死ね」
木村さんが好きなセリフですね。
ぜひ舞台で楽しんでください。

満席の日もあるようですが、まだお席はあるそうです。
私たちは2回に分けて拝見しますが、一気にまとめて観るのがお薦めだそうです。
俳優のみなさんと一緒に得がたい達成感を共有できる、とのこと。
ぜひこの機会に味わってみてください。
チケットはこちらから。

2019/07/30 19:26

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