カクシンハンの「薔薇戦争」 お稽古中です

舞台をつくるとは、いかに緻密で、深淵なものなのか……来月のロングラン公演「薔薇戦争」の準備を進めるシアターカンパニー・カクシンハンのみなさんのお稽古を見学して、あらためてそう思いました。

シェイクスピア渾身のデビュー作『ヘンリー六世』と、その後日談ともいえる『リチャード三世』。
この2作をシリーズとして同時上演。
あわせて「薔薇戦争」です。
同じ日に観ると6時間以上かかるという、演じる方も観る方も覚悟を迫られるこの大作に、カクシンハンがこの夏、挑みます。

6月はじめにお邪魔した初顔合わせには、女流義太夫三味線の鶴澤寛也さんがいらっしゃいました。
シェイクスピアになぜ三味線?
という疑問は、寛也さんがひとたび三味線を手にすると、あっという間に払拭されます。
合戦シーンにあうんですね、三味線。
ぶっつけ本番の手合わせでしたが、本当にお見事でした。寛也さんの三味線は、まちがいなくひとつの聴きどころになることでしょう。

それから一週間後のきのうのお稽古。
拝見したのは、『ヘンリー六世』の冒頭のシーンでした。
カクシンハン流の現代アレンジのなかで、いかにシェイクスピアの詩的な言葉、詩的な文体を構築し、スケールの大きな歴史劇をつくりあげていくのか。

演出家・木村龍之介さんの一筋縄ではいかない指示が飛び、それを演出補の河内大和さんが肉付けして俳優陣に伝授していきます。

物語の「核」をどうつかむのか。
ひとつひとつの言葉をどうイメージし、どう肉声化するのか。
稽古場は、地道で愚直な模索の場でした。

これが、あと一ヶ月ちょっとでいったいどういう舞台に結晶するのか。
本当に楽しみです。
薔薇戦争のチケットは発売中です。

2019/06/11 07:10

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