古典シャル

このようにすべての人がオンラインな世にもかかわらず、がパソコンを抱えてとぼとぼと歩いて相談にやってきました。

どうやら、ある作業が山下さんのパソコンではうまくできないらしいのです。

原因はわかりませんが、まぁ、私がかわりにやりましょう、ということになりました。


「代行ありがとう。
しかしいま、ぼくとスガノさんはとなりにいるけど、この作業中のちょっとした文言を、どうやって送ればいいのかな」
と山下さんは問うてきました。

それはほんとうに1行だったので、LINEで送ってください、と私は言いました。
でも、山下さんはLINEで宛先「スガノ」を捜索できず、送信できません。

社内チャットで送ってください。
それともスカイプ? メッセンジャーでもいいですよ? 山下さんの顔はくもるばかり。

‥‥いいやもう、メールでお願いします。
と、私は言いました。

ひと昔前は、すべての情報をメールでやりとりしていたものですが、Eメールはなんとなく、古典的な方法になってしまいましたね。


「ぼくには古典シャルがあるからね」

そうですね。
ビバ、コ(ポ)テンシャル。
ビバ、となりにいるのにメール。

かくして、作業代行は無事終わりました。

そもそも山下さんがなぜこの作業ができなかったのか、その原因はいまだわかりません。
もしかしたらコテンシャル由来のトラブルかもしれません。

2019/01/09 18:27

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