ゴレンジャーは 白浪五人男!

歌舞伎をこよなく愛する2人の話にゆったりと身を任せた2時間半でした。
ほぼ日の学校・Hayano歌舞伎ゼミ初回講師は、ゼミを主宰するフェローと、歌舞伎を中心とする日本芸能史を専門とする矢内賢二ICU上級准教授。

愛して止まない歌舞伎が、この先何百年も続いていくためには、身銭を切って観に行く観客が次の世代に続いていかなければならない。
そのための一助としてこのゼミをやると決めたの熱い想いが、冒頭からほとばしりました。
でも、あくまでゆったりと、やさしい口調で。

昭和29(1954)年の大ヒット曲
「お富さん」の歌い出し、
「粋な黒塀見越しの松に」とはいったい何のことなのか?
昭和の半ばまでは誰でも知っていた歌舞伎の名場面はどうして人々の生活から消えてしまったのか?

「すばらしいから、観てください」
「観ればわかります」
だけでは伝わらなくなった歌舞伎のおもしろさを、このゼミで伝えていくというの決意表明のオープニングでした。

つづいて演台にたった矢内さんは、ゴレンジャーを白浪五人男の名乗りのかっこよさに重ねてみたり、中年以上の世代にとって歌舞伎の入り口が実は「ドリフ」だったことなど、身近な例に引き寄せながら、歌舞伎の魅力を語ってくださいました。

歌舞伎の「絵」のような美しさと絶妙の「間」。
役と役者の関係を語る
「ニン」という言葉。
江戸の封建社会が人々をしばっていた「がっちり」した枠と、そこから逃れようとすることで生まれるドラマ。
そうしたものを「ゆったり」観る快楽。
軽妙な語り口ながら、しっかりと歌舞伎見物の本質的喜びを語ってくださいました。

知れば知るほど、おもしろさは深まっていきそうです。

2018/07/27 22:47

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