真面目な講義が どうしてこんなに 笑いを誘うのか?

いやぁ、たくさん笑いました。
シェイクスピア講座第11夜の講師は生物心理学者の岡ノ谷一夫さん。
「障害が大きいほど燃える」という“ロミオとジュリエット効果”は、果たして今も、どの文化でも有効なのか?
ある実験では有効性が認められたものの、最近の別の調査では、逆に親の妨害や無理解は相手への思いを弱めるという結果が出るなど、どうやら時代背景や文化的背景が影響することがわかってきたようです。

というふうに、生物心理学的に、あの有名な悲恋物語を読む新鮮な授業でした。

「webでも考える人」で、
「おかぽん先生青春記」という抱腹絶倒エッセイを連載中の岡ノ谷さんの語り口は、淡々としているだけによけいにおかしみを伴います。

「内集団と外集団」
「仲良しホルモン・オキシトシン」
「思春期の脳と心」
「ハンディキャップ原理」など、科学的な講義を聞いているにもかかわらず、つい吹き出してしまうのは、本当に不思議です。

“放課後”は音楽の時間でした。
岡ノ谷さん愛蔵の弦楽器を次々と抱え、
「パヴァーヌとガリアルド」、
「千々の悲しみ」といった、シェイクスピアの時代の曲を聴かせてくださいました。

1度の講義で何回分も楽しい授業をみんなで堪能しました。

2018/06/12 22:35

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