わかりあえない

隣の席で
「それでは、このトランプでフジタさんの週末の運勢を見てみましょう」
というようなことをはじめました。


「数字が大きければ大きいほどラッキーということにしましょう」


「スペードが仕事運、クローバーが健康運、ダイヤが金運、ハートが恋愛運ということにしましょう」

え?
自分たちで考えた設定?


「引きますよ〜〜えいっっ。
うわぁぁぁぁぁぁぁあああ、金運が最高値!」


「さすがフジタさん、すごいですね」

あのさ、それ自分たちでいま考えたルールでしょ? 占いじゃないでしょ? 


「運試しです」

えーっと、それは、実績は? 


「あ〜、スガノさん、実績とか言っちゃうタイプなんだぁ」


「やだやだぁ、さすがリアリスト!」

え‥‥?


「そんな、スガノさんの週末の運勢を見てみましょう。
はいっ。スペードの5! 仕事運が、ふつうです」

い‥‥意味がわからない。
ちょっとまって‥‥。


「週末はゆっくり休んでくださいね」


「ねぇ、田中まくん、これ、運勢がいまいちだった人へのナイスフォローの言葉も、前もって考えておいたほうがいいね」


「たしかにそうだね」

自分たちで考えた設定で運勢を見る動機がわからないし、そのフォローをしていく心境がもっとわからないです。


「じゃあ、スガノさんはひとりあみだくじとか、やらないんですか?」


「あみだくじを自分で書いて、運勢を見るんですよ。
ぼくも、フジタさんほどじゃないけど、やらなくはないですよ、ひとりあみだくじ」

世の中にはいろんな人たちがいます。

2018/03/23 18:13

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