「飽きる」ということ

横尾さんがメンバーに入らなかったYMOは6年続き、細野さんがその前に組んでいたバンドはっぴいえんどは1年半続いたそうです。

糸井
「細野さんは、バンドを、いわば すぐにつぶしちゃうんです。
 理由は次にやりたいことを 見つけちゃうから」

細野さんは、一見、飽きっぽく取られるくらいやりたいことに次々目移りして、アイデアが豊富であり、プロデュース力もすごい。
どこか、代理店に入ってもやっていけただろう、という話が出ました。
でも、音楽が好きすぎたのだそうです。

細野さん
「エネルギーって、 ゆがみから出てきたりするんですよ。
 たとえば体のどこかがずれていたら そこから力が出たり、 からだのなかでどこかが悪かったら そこから何かが出てきたり。
 エネルギーが出てこなくなったら、 人間としては終わりだと思います。
 いま自分はその『終わり』の状態に 近いんですよ。
 それは否定的な意味じゃなくて、 人間として健全になったということなんです。
 健全になるから何も出てこなくなるんです。
 20年くらい前からそう考えていましたけど やっと自分が追いついた感じです」

いっぽう、横尾さんは今回の展覧会を見ても1枚ずつ飽きてるのがわかる、という話になり──。

横尾さん
「つまり気が多いんですよ。
 達成感とか目的、結果を 気持ちから排除しているんです。
 プロセスが好きで すべての仕事が未完で終わっているんです」

2016/08/28 19:47

前へ 次へ
日付を指定して見る
感想を送る
友だちに教える
ほぼ日のTOPへ戻る