松屋銀座で 星野道夫さんの大回顧展。

昨日8月24日から、松屋銀座8階の広大な空間で
自然写真家・星野道夫さんの展覧会がスタートしています。

昨夜さっそく見に行ってきたのですが、本当に素晴らしかったです。

これは早くおすすめしたいと思って、少し、ここに書かせていただきます。

実はぼくたちも、9月にTOBICHIで星野道夫さんの写真展を計画しているので、昨夜は特別に、展覧会をつくりあげた小説家・編集者で、星野さんの元担当編集者でもある松家仁之さんに会場をご案内いただきました。

こう書くと身も蓋もないのですが、まず、星野道夫さんの写真の素晴らしさに改めて、おどろかされました。

大きく引き伸ばされた作品の前に立つと、まるで自分がアラスカの大自然や野生動物を前にして立っているかのようです。

今年は、星野さんの没後20年の年。

このメモリアルイヤーを目指し、松家さんは、おととし2014年から2年くらいかけてここに展示する写真のことを、折にふれて、考え続けてきたそうです。

そして、松家さんから具体的な展示の内容構成を託された写真家の石塚元太良さんは、星野さんの残した6万とも7万とも言われる作品を
「すべて」見て、最終的に、松家さんや星野さんの奥さまである星野直子さんと絞り込んでいったとのこと。

7万から、約250点に絞る。すごい作業です。

そうして選ばれた作品には星野道夫さんの写真として一般的に有名な、カリブーやシロクマやムース、グリズリーに相対する1匹のサーモン‥‥などはもちろん、
「え、こんな写真も撮っていたんだ!」
という意外なものもありました。

ちいさな、名もなき花を撮っていたりとか。
(有名だったら、すみません)

星野さんの写真の「すごみ」に加えて、長い時間をかけて写真を選び抜き会場を構成した、元編集者や写真家の「編集」のちから。

そのふたつが合わさって、この展覧会になっていると感じました。

また、展示会場のラストでは、奥さまの直子さんもその存在に驚いたという、ある「映像」を観ることができます。

それは、アラスカで撮影する星野さんを追った、未公開の映像です。

NHKに、残されていたそうです。

エッセイで読む星野さんの筆致そのままのやさしい話しぶり、日焼けした横顔、星野さんといえばのかわいらしいざっくりニット姿、すごく大きなレンズ、するどい視線。

「星野さんは、こんなふうにして アラスカで写真を撮っていたのか」って、見入ってしまう6分半の映像です。

写真家・星野道夫さんの広大な世界観と、ふとした「手元の感じ」との、どちらも感じられる展覧会だと思いました。

9月5日(月)までの会期です。
詳しくは公式ホームページで、ご確認を。

2016/08/25 19:42

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