上田義彦さんの写真展 開催中です!

いま、竹芝のギャラリー916で上田義彦さんの展覧会をやっています。

5月25日までの会期なのではやく行かないと‥‥と思いつつ行けずに今日、やっと行って来ました。

オープンと同時に入ったため、白くてぜいたくな空間には誰もいません。
なんだか、ずいぶんトクした気分‥‥。

今回のテーマは「屋久島の川」でした。

で、その多くは、いわゆる
「ピントが合っていない」写真でした。

とってもきれいなのですが、見つめていると、なんだか不思議な気分になってきます。

どうして、ピントの合ってない写真を撮ったんだろう‥‥。

と、不思議に思っていたら、なんと! ちょうど上田さんご本人がいらっしゃいました。

そこで、ピントが合っていない写真の理由を、急きょ、プチ取材させていただきました。

「以前から感じていたことなのですが ピントを合わせようとするとき、 その直前、一瞬だけ すごくドキドキする瞬間があったんです。
 うまくいえないけど、 それは、とても『うれしい』感情でした。
 その瞬間というのは、 色とひかりに、満ち満ちているんです。
 で、その瞬間を撮ってみよう、 撮らなければ、と思って撮ったのが これらの写真なんです」

なるほど‥‥。

被写体にピントが合う直前、ドキドキする瞬間にピントを合わせることを「やめて」、ドキドキしたままシャッターを切った写真‥‥。

「なぜ、うれしいのかを考えました。
 そうしたら、 うまれたばかりの赤ん坊の うれしさに、 似ているんじゃないかなって。
 生まれたばかりは ぼんやりとしか見えませんよね。
 ママ! パパ! という うれしさじゃなくて 光や色じたいに うれしさを感じているというか‥‥。
 地球って、こんなにきれいなんだと うれしがっているというか。
 その気持ちに、 似ているのかもしれないなって」

説明をお聞きする前もきれいな写真だなあと思っていましたが上田さんの説明をお聞きしてなんでしょう、ああ、来てよかったーと思いました。

会期は「5月25日まで」なのでこの週末など、ぜひ、実物を見ていただきたいです。

おすすめですー。

2013/05/10 21:58

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