第8回 10キロの荷物に。
[糸井]
そのころは、まだ自分でホームページの制作をなさってたんですか?
[斎藤]
いや、ホームページの制作チームができたのは2003年ぐらいで、まだまだ先。
[糸井]
そうですか(笑)。つい最近ですね。
[斎藤]
それまでは、ホームページの面倒をすべて見ましたが、商売が軌道に乗るにつれて、物流の問題が出てきました。
これが、まあ、今でもそうなんですけど、結構重荷なんです。
[糸井]
そうでしょうね。
[斎藤]
実際に物を動かさなきゃいけないですからね。
あとは、経理などの仕事も発生してきて、たのしかったけど、たいへんでした。
[糸井]
斎徳のものをそのまま使うわけにはいかない仕組みばかりですよね。
[斎藤]
問屋と一般向けのお店とでは違います。
とても違いますね。
[糸井]
今も斎徳の社長をやってるんですか?
[斎藤]
いえ、クオカのほうが売り上げが大きくなり、もはや2足の草鞋は履けなくなりまして、2年前から弟に社長を譲っています。
[糸井]
クオカは倍々みたいな感じで大きくなっていったんでしょうか。
[斎藤]
倍々までは行きませんが、1.5倍くらいで進んでいきました。
2002年6月に高松にクオカショップがオープンし、当時はショップの売り上げは5千万ほど、全体では年商が3億ぐらい。
今は前期が24億ですので、そんな感じで増えてまいりました。
[糸井]
高松のショップの大きさで、それだけ売るって、なかなか難しいことでしょう?
[斎藤]
ええ、しかも、客単価が高い商売ではないので。
[糸井]
みんながお菓子作るとも思えないし、すごいですね。
[斎藤]
うれしいのはね、高松は、開店以来、ずっと売上げが伸びてるんですよ。
[糸井]
へえぇ。
[斎藤]
お菓子作りをする人が急に増えたわけじゃないと思います。
「チョコレートを変えるだけで お菓子が変わるんだよ」
というようなことを高松でずっと伝えてきたからだろうなと、その部分では自負しています。
(つづきます)
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