[ほぼ日]
ロゴが、全面にどどーんと大きくなったり、左がわの‥‥なんて言うんでしょう、綴じてるテープが太くなったりしてますね。

[村上]
このテープのことを「背クロス」といいますが、実際に使ってらっしゃるかたのノートを見ると、ここが裂けてしまってることが多かったので、耐久性の高い材質に変え、幅も太くしたんです。

[ほぼ日]
なるほど。

[村上]
なかの罫線も便利なように変えたり。

[ほぼ日]
はー‥‥。でも、グッドデザイン賞を穫った3代めの雰囲気をぜんぜん引き継いでないですね。いさぎよいほど。

[村上]
それについてはですね、理由があるんです。

[ほぼ日]
ほう、なんでしょう。

[村上]
似たようなデザインのノートがどんどん増えてきちゃったんですよ、巷に。

[ほぼ日]
へぇ、そうなんですか。

[村上]
他社さんから発売されているノートもそうですし、こういっては何ですが、コストを抑えた、輸入品の安いノートでも似たようなデザインが、多くなってきてしまって‥‥。



[ほぼ日]
なるほど、だからガラリと。

[村上]
気をつけて見ていると、世のなかにある
「ノートのイラスト画」なんかも、3代めの「Campus」みたいなデザインが多くなってきていたんです。

[ほぼ日]
はー‥‥。つまり「ノート一般」のイメージが
「Campus」に寄ってきちゃったんですね。

[村上]
そうそう、そうなんです。

[ほぼ日]
さすがグッドデザイン賞。

[村上]
なので、一般的なノートのイメージとは離れて、マネのできないデザインにしました。

[ほぼ日]
それで「Campus」を大きくしたんですね。
ロゴはマネできないですもんね。

[村上]
そうですね。これはもう商標ですから。

でもやっぱり、あれだけ好評だった3代めを思い切ってリニューアルしたこの4代めのときが、人的にも、いちばんコストがかかっています。

[ほぼ日]
たしかに、デザイン賞まで穫ってたらおいそれとは、変えられなさそうですよね。

[村上]
ちなみに‥‥ですけど初代はまだ「ロゴ」じゃなかったんですよ。

[ほぼ日]
と言いますと?

[村上]
当時は、まだ写植の時代だったこともあり、
「Campus」を既成の書体で印刷してただけなんですよね。

‥‥ホラ、ここ。



[ほぼ日]
あ、そうなんですか。へぇー‥‥なるほど。

[村上]
2代めから、デザインされたロゴになったんです。

ホラ、よく見ると
「a」と「m」がくっついてたりするでしょう?



[ほぼ日]
あ、ほんとだ、びみょうにちがう! 

はー‥‥こうなってたんですか。
おもしろいですねー、よく見てみると。

[村上]
でしょう?

[ほぼ日]
なにか「Campus」マニアック講座みたいな感じになってきましたが‥‥おもしろいなぁ(笑)。

[村上]
でしょう?(笑)


<つづきます>


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