そうです。
ですから大向うの会は、技量という点でも、かなり依存し合っているんです。
ギルドみたいな感じですよ、職人集団。

[ほぼ日]
ギルド。
それぞれに個性がある。

[堀越]
個々に技術を磨いているので、人によって掛け方にかなり差があります。

[ほぼ日]
堀越さんはどういう個性なのでしょう。

[堀越]
うーん、どうなんでしょう。
人から言われるのは、
「世話物が上手いね」と。

[ほぼ日]
「世話物(せわもの)」というのはどういう?

[堀越]
世話物っていうのは、まあいわば、江戸の庶民たちの話です。
あとは、時代物というのがあって、それはだいたい侍の世界、武士の世界。
『忠臣蔵』とか、そういうのが時代物ですね。
それと歌舞伎には、唄・舞踊があります。
そんな中で、比較的ぼくは世話物が好きなので、人からもそこをほめていただけるのかと。

[ほぼ日]
なるほどおー。
いや、もう、興味深いことが次々と。
そうですか、練習はしないのですね‥‥。

[堀越]
すみません。
「鉄橋の下で電車の音に紛らせて訓練してます」
などと答えた方が、おもしろかったのでしょうが(笑)



(つづきます!)


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