[糸井]
あなたはお芝居なさってる。
わたしはわたしでちょっと今、考え事がある。
みたいな。そういう不思議な時間ですね。
[中島]
そうですか。
[糸井]
みゆきさんの歌もそうですよ。
[中島]
そうですか?
恋ではなく、結婚しちゃってるんですかね。
[糸井]
結婚しちゃってるんです。
[中島]
あははは。
[糸井]
歌い手としてそんなこと言われたら嫌かな。
[中島]
いや、わたしは子供を嫁に出すような気持ちで発表してるから、嫁いだ先でどんなになるかが楽しみなんですね。
いつまでも実家にいられちゃ困るわなあ。
[糸井]
だったらものすごくうまくいってるってことだ。
[中島]
ってことですよね。
嫁いだ先で実家どおりの味噌汁しか絶対作らんっていうんじゃ、この子どうなるのかなって心配に思うけど。
[糸井]
そうそう。
[中島]
ね。行って帰ってきて、里帰りしたときに作ったら味噌汁の味が変わってると、おお、うまくいってんだなって思いますわね。
[糸井]
ああー。お母さんとしてはね。
[中島]
はい。お母さんとしては。
[糸井]
お母さんは、どうしてあんなに子だくさんなの?
[中島]
あははは。
[糸井]
あははは。
[中島]
何でなのって言われてもね(笑)!
[糸井]
嫌んなっちゃったりしない?
[中島]
ええー?
[糸井]
誰だって疲れて止まったりするじゃない。
[中島]
はあ。
[糸井]
産み続けてるじゃない。
[中島]
ニワトリかしら。
[糸井]
多産系っていうか。
[中島]
多産系なんですかね、わたし。
いや、でもね、今、コンサートツアーの曲目を決めたり、歌詞を覚えるために昔のCDを片っ端から聴き直したりしてるんですけどね、前は結構たくさん書いたなーと思ってたんですけど、よくよく聴いてみると、あれ、あんまり書いてないなって最近思ってるんです。
[糸井]
あれ、そうですか。
[中島]
こんだけ? って。
[糸井]
そういうもんなんですか。
[中島]
思いましたね。なんだ、これしかないんだって。
(つづきます!)
文/藤井徹貫+ダ・ヴィンチ編集部+ほぼ日刊イトイ新聞
協力/
株式会社ヤマハミュージックアーティスト
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