被災地で働いた看護師さんの日記(3月28日)

・その日の「ほぼ日」の更新は、だいたい午前11時だから、もう知ってるという人も多いと思うのですが、どうしても、まだ知らない人にも読んでほしくて、あるブログを紹介させてもらいます。

医療スタッフとして、被災地で働いた看護師さんの日記です。
 出発の前日、荷造りに財布やお金は不要と知ります。持っていても使い道はない、食事や睡眠は確保できないと思う事、トイレも仮設トイレは被災者優先と‥‥。「想像以上に現場は壮絶。 甘い考えやボランティア精神の人は ここでリタイアしてください」とリーダーの挨拶。

「現場ではどんな状況下でも絶対に泣かないこと。私達は同情しに行くんじゃない。 看護、医療を提供しに行く。あなたたちが泣きたい気持ちなんかより、現地の方々はどんなに泣きたいか」と続けられます。

「へたれな私はもうこの時点でドヨーンとした思いでした」

そうなんです。この看護師さん「ふつうの人」なんです。これだけ、ぼくの前置きとして憶えておいて、まずは軽い気持ちでいいので、読みはじめてください。感じ方は人それぞれです、できたら急がずにね。このブログで描かれている場面って、正直に言って、厳しすぎるくらい厳しいものです。でも、政治的な配慮や、駆け引きなんかなくて、ただそこに人がいて、できることを精いっぱいやってる。だから、こんなに悲しくても、希望を念じながらの文末があるのだと思います。

・それはそうと、看護師さんたち、文中にも出てくるけど「泣いちゃいけない」という原理主義ではないですからね。そのへんのことも、慮って読んでください。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。「なんでもない日」が貴重すぎるのは、ぼくらも困ります。
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