[観客]
へえぇぇ。

[黒柳]
わかんない漢字があったり字をまちがったりしたときにも教えてくれるんですよ。
そこにスタッフが「柳」という字を
「こっちが正しいですから」と表示したんです。

[糸井]
はい。

[黒柳]
木に卯と書いて、柳。
「ふーん‥‥」
だけど、わたしはこの歳になるまで、ずっと「」と書いてきましたから。
両親も黒柳ですし。



[糸井]
そりゃそうです(笑)。

[黒柳]
お習字の先生もなんにもおっしゃいませんでした。
で、答えが発表になって、そのこと言ったら、板東さんが。

[糸井]
はい。

[黒柳]
「や! おかあさん、 その歳になるまで 自分の名前、まちがって書いてたんか」
こうおっしゃったの。

[観客]
(笑)

[黒柳]
くやしいと思いました。
そうしたら、番組宛てにほうぼうから、お手紙をいただきました。
「わたしの住んでいるところは △△地方のヤナギ町と言うんですが、 あの字を書きます」
「わたしの苗字もあの字を使ってます」

[糸井]
はい、はい。

[黒柳]
そこで、母にどういうふうに書いてるのか訊きました。
そうしたらやっぱり、母も
」って書いてるわけ。
それでね、お墓まで見に行ったんですよ。
(つづきます!)


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