みんな、本音をいえば、
「仕事」と「遊び」のあいだを行ったり来たりしているんじゃないか。

[金井]
うん、うん。



[糸井]
ですから、この特集を通じて、
「生産」とか「管理」とか、今の社会を動かしているように見える
「ロジック」以外のところで
「就職」とか「働くということ」を捉えたいな、と思っているんです。

[金井]
わたしも、駆け出しの経営学者のころ
「管理」というのが嫌いだから
「管理の研究」をしているんだ、と思ってたんです。
「創造」や「遊び」と、のびのびと両立する「マネジメント」を探そうと。

[糸井]
そういう意味で言うならたくさんの人を「公式」でくくるんじゃなく、たまたまピックアップした一人の人に納得してもらえるような、「就職論」。
みんな不安だし、働きたいかどうかさえ本当にはわからないんだよ、というところまで言ってしまったうえでの
「キャリア論」になったらいいなぁと。



[金井]
なるほど‥‥。
やっぱり、就職というのは知らない世界に入っていくんですから、不安になって、あたりまえです。
だからこそ、「夢」や「希望」を持つこと。
ありきたりな正論みたいですが、このことががやっぱり、重要なんです。
就職という節目では、誰しも、半分の「不安」と半分の「希望」、その両方を抱いているんですから。

[糸井]
ええ、ええ。

[金井]

そのうえで、自分自身で就職という節目を「デザイン」してもらえれば。

[糸井]
なるほど。
今日は、ありがとうございました。
<終わります>


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