[金井]
以前、この考えかたに野村総研が賛同してくれて実際、働いている社員に
「入社してみて、いいと思ったところ、 がっかりしたところ」をリサーチし、その結果をまとめて就職のパンフレットを作ったんです。

[糸井]
はぁ‥‥おもしろいですね。

[金井]
プラスの面としたら、日本を代表するシンクタンクだけに人に会うにもアポイントをとりやすいし、設備的にも研究の環境が整っている、などが出てきたんですけれどマイナス面はね、けっこうサラリーマンタイプも多いとか、やりがいはあるけど、納期が厳しくて、家に帰るころにはコンビニくらいしか開いてないとか‥‥。
そういうところもわかったうえで入ったほうが、入社後の適応度と定着率はむしろ上がるんですよね。



[糸井]
「ほぼ日」のことでいうと、Tシャツやタオルなどの商品ぜんぶに
「デメリット表示」を入れているんです。
アピールできるところと同時にデメリットな部分も先に知っておいてもらうんですよね。

[金井]
なるほど、なるほど。
いいところはもちろん気をつけてほしいところをあらかじめ伝えているということですね。
就職の場面でも大切なのは、そうやって、企業側がリアルな情報を提供し、それらにたいして、学生側が自己選択する、ということなんだと思います。
<続きます>


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