いきおいにのって、十分な努力もしてね。
つまり、第一志望の会社じゃなかったとしてもまずは「入ってみる」という選択をしてみたらいいんじゃないか、と思うんです。
で、入って頑張ってみたら、思いもよらないチャンスもあるだろうし、単純に「おもしろい」かもしれない。
頑張る姿は、いつも美しいし、その姿が古くさくなることはありませんよね。
[糸井]
逆に、よっぽど今のままでは違和感があるな、と思ったら‥‥。
[金井]
そのときには、次の「節目」が来ているんですよ。
[糸井]
そこでまた、「デザイン」すると。
[金井]
そうです。
つまり、迷ったり、悩んでいるよりもまずは「きちんと歩く」、つまり頑張ることのほうが、ぜんぜん大事だと思うんです。
せっかく、ある企業から内定をもらったのに、その企業が自分に合ってるのかな、なんて迷うよりもとりあえずは入社して、頑張ったらいい。
で、1年くらい頑張ってみた、でも、やっぱりダメだと思ったら、その人の場合は、最初のキャリアの節目がけっこう早めに来たんだということ。
そこでもういっぺん、考えたらいいんです。
[糸井]
逆にいうと、偶然に身を任せたなかでの「イエス」でも、その一言は、自分自身で選ぶべきなんだ、ということですね。
[金井]
人生全体でみても節目なんてそうそう、あるわけじゃないんです。
だいたいは「偶然」でいいんですけど、何回かの節目だけは、自分で選びとる。
だから、就職活動がどんなにしんどくても、それはそれで、頑張るに値するなと思えるんじゃないでしょうか。
<続きます>
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