以前勤めていた土木工事の会社でのこと。 電話に出た女子社員が 「社長、アーノルドさんから お電話です」と社長に告げた。 これまで会社に、外国人から電話が来たことなどない。 社長に外国人の知人はいないし、まさか当社の工法が外国にも知れ渡って問い合わせが来たのかと、社員一同驚きながら、固唾を飲んで電話に出る社長を見守った。 「はい、お電話変わりました! ‥‥ああ‥‥うん、うん、いいよそれで」 社長の電話はあっけなく終わり、どうも知らない人物からの電話ではなかった模様。 電話を切った社長、はひとこと。 「野呂(ノロ)さんでしょ!」 取引先の野呂さん、 「あー」と言うのが口癖だった。 「あー、野呂です」と言ったのだった‥‥。
(糸天)
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