まつがい

レジ担当です。
ある日、お客様が
「これ使ってしまいたいのだけど、 いい?」と記念硬貨を出されました。
平成2年OSAKA EXPO'90の文字、額面なんと5000円、淡い金色でずっしり重い。
見たことのない硬貨でしたが常連のお客様ですし、大丈夫だろうとお受け取りしました。
お客様がお帰りになったあとで
「見て! 5000円硬貨!」とみんなでワイワイしておりましたら、手に乗せてしげしげ眺めていた若い子がさっと青ざめました。
「これ、脇に刻印してありますよ!
『ハナさんからミドリさんへ』って。
 女性のお客様でしたし、 お母様から娘さんへの贈り物とかじゃ?
 本当に使ってよかったんでしょうか?」
「うーん‥‥とはいえ、 切羽詰まった事情があるのかもしれないよ。
 ちょっと見せて?」
と手に取ってみてみると、なるほど確かに、コインのぐるりにローマ字で刻印されていました。
「HANA TO MIDORI」と。
‥‥うん、あのね、これはだいじょぶ。
むかし大阪で「花と緑の博覧会」というのが あってね‥‥いや、モリゾーとキッコロは愛知で、これは、それより、もっと前。と説明しました。

(生まれてないもんねえ)


2021/12/25
前へ 次へ
バックナンバーを直接入力(1〜3000)

感想を送る
ほぼ日のTOPへもどる