昔、実家のコンビニでバイトしてた時のこと長髪の、今でいうならピース又吉さんをさらに貧相にしたような男性のお客様が手ぶらで来店されました。 まず売り場でウロウロして、目当てのものが無かったらしく、レジにいた私にたずねました。 「万能スプレー、ありますか」 「はっ??」 万能スプレー? なにそれ? っていうかそんなスプレー聞いたことないし。 と思い、何度か聞き返すと、 「万能スプレー‥‥ 」と又吉さんに似たお客様はくり返します。 もしかして、からかってるのか? と、私はちょっと不審に思いました。 「万能スプレーという商品は あつかってないと思いますが‥‥」 とできるだけ丁重に答えると、 「万能スプレー、ないですか〜。 万能スプレー‥‥ 」 と立ち尽くし、諦めきれない様子です。 そこで、 「万能スプレーってどういうものですか? 万能なんですか?」ときいてみると、 「汗かいた時に使うスプレー‥‥ 万能‥‥」 制汗スプレー? 「では8×4はいかがですか? こちらの」 「万能‥‥万能‥‥」 つぶやいている又吉さん似の無表情な顔を見ていたその瞬間! すべての謎が解けました。 「ban」のスプレー! 「万能スプレー」と「banの、スプレー」が、ほぼ同じイントネーションだったとは、思いもよらなかったことでした。 たとえトーホグで訛りまくってるとはいえ。 あとから考えると、又吉似のお客様、最後のほうは 「万っっ能っスプレー (banの! スプレー)」 って、強調してくれてたような‥‥。 すみません、うちはbanはないです‥‥。
(顔が怖い店員)
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