言いまつがい

銀行員になりたてで、電話に出るのさえ緊張していた頃。
問い合わせの電話に対して金額を読み上げる、という新人の仕事がありました。
同期が、緊張の面持ちで初めて応対。
記された七桁の数字を、小さい声で
「‥‥一、十、百、千、万、十万、百万」と桁の確認をしてから、あらためて言いました。
百万二万五千円です‥‥え?
 失礼しました、百万二万!
 いえ、百万、二万、五千円?
 しょ、少々お待ちください!」
電話を保留にして、私に助けを求めましたが、私も慌てていて、わけがわかりません。
二人で落ち着こう、と言いながら
「一、十、百、千、万‥‥ あぁ、百万二万五千円だぁ!
 どうしてー?!」とパニック。
見かねた先輩が「ひゃくにまんごせん円ね!」と。
¥1,025,000.-‥‥なるほど、確かに。

(初々しかったな)


2018/01/08
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