銀行員になりたてで、電話に出るのさえ緊張していた頃。 問い合わせの電話に対して金額を読み上げる、という新人の仕事がありました。 同期が、緊張の面持ちで初めて応対。 記された七桁の数字を、小さい声で 「‥‥一、十、百、千、万、十万、百万」と桁の確認をしてから、あらためて言いました。 「百万二万五千円です‥‥え? 失礼しました、百万二万! いえ、百万、二万、五千円? しょ、少々お待ちください!」 電話を保留にして、私に助けを求めましたが、私も慌てていて、わけがわかりません。 二人で落ち着こう、と言いながら 「一、十、百、千、万‥‥ あぁ、百万二万五千円だぁ! どうしてー?!」とパニック。 見かねた先輩が「ひゃくにまんごせん円ね!」と。 ¥1,025,000.-‥‥なるほど、確かに。
(初々しかったな)
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