[清水]
食べなきゃいけないからねえ。
[糸井]
食べなきゃいけないし、あと‥‥このあいだ犬に取られたチキンって、フライパンの上で3分っていうのを、そんなところまでまじめにやっちゃって、強火で3分っていうのをしたら、焦げたんですよ。
その焦げちゃったのを、かみさんがいない間だったんで、取ったりしてるときに、もういっそやり直そうかな‥‥とか。
でも、その焦げてる皮をはがしてるとき、かじったら、すでにうまかったんですよ。
だから、いいんだこれは、このくらいの面積はなかったことにしよう、と思って、ごまかした。
でも、あの一瞬はほんとに悲しかったです。
[清水]
飯島さんのレシピっていうのは、自分でつくりだしたんですか。
[飯島]
そうですね。チキンとかも、ヨーグルト入れたら柔らかくなるかなとか、どうかなとか、想像したものを試してみて、もうちょっとこうしようかなってどんどん変わっていくんです。
それを突き詰めていくみたいな。
[清水]
それを逆算してレシピにしていくわけですね。
文字にしていく過程はたのしくないでしょ。
[飯島]
いえ、けっこうたのしんでますよ。
[清水]
ほんと?
[糸井]
すごいよ。
[飯島]
肉団子ひとつにしても、まずみんながつくりやすい300グラムで一回、途中までやって、ここからパン粉を半分は2分の1カップ入れてこっちは4分の1カップ入れてみよう、みたいな。
で、食感を試してみて、あ、こっちのほうがいいってなると、勝ち残り戦みたいに。
ちょっと入れ過ぎたかもしれないから、じゃあ今度は3分の1にしてみよう、っていうのをまた今度やったときに、同時に前によかったのも、同時につくって、同時にまた食べて。
[清水]
へぇー!
[一同]
へぇー。
[糸井]
その夜に来ればいろいろ食えるんだよ。
そういうときにさ、ちょっと電話してもいいよ。
[清水]
あはははは。
[糸井]
あっ! オレ今日とりつける日だった!
忘れてた!
[──]
とりつけ?
[清水]
鶏を漬けるほうね。
[糸井]
ヨーグルトを入れた漬けダレに漬けておくってことを、今日する日だ!
つまり、それのつもりで、今日用に買った鶏がある!
あるんだ!
[一同]
(笑)
[清水]
そんな(笑)。
それ心で思って。
口に出さないで(笑)。
[糸井]
‥‥だって、オレの中では‥‥。
[清水]
ものすごく大事なことなのね。
[糸井]
うん。
[清水]
わかる、わかるけど。
ほぼ日手帳つけてる?
[糸井]
つけてる。
でも、鶏漬けるのは書かなかった‥‥。
[清水]
(スタッフ席に)ねぇ、そのコーヒーゼリーって余ってるの?
[──]
はい、余ってます。
[清水]
もらっていい?
[糸井]
お持ち帰りですか。
[清水]
食べるんです。
いい、もらって?
[飯島]
どうぞ、もちろんです。
[糸井]
強欲な女だねぇ!
(このあと、なぜか糸井重里が 「前川清とクール・ファイブ」を 強く清水さんに薦めますが、 あまりに長いので割愛します)
[糸井]
オレ、一ヶ月後ぐらいにまた清水さんに会いたいな。
[清水]
うんうん。
前川清さん、たぶん聴いてみると思う。
[糸井]
「あのときに、あれ聴いて わたしはあのときはうなずいてたけど、 なに言ってるんだ、このおやじは と思ってたのよ」と。
[一同]
(笑)
[清水]
それ、想像シーンですかね。
わたしの。
[糸井]
「ところがあのあとわたしは、 廃盤になっちゃいそうだって聞いたんで、 5枚買ってみんなに配ったわよっ」
[清水]
自分のモノマネはじめて見ましたけど、そんなですか。
「わよっ」ってこう(笑)。
[糸井]
都家かつ江みたいになっちゃた。
[清水]
あたしゃね。
[糸井]
内海好江みたいになっちゃった。
[清水]
はははは。
そんなですか!
(おわりまーす!)
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