どういうこと、どういうこと?
例えば?

[糸井]
友達が、今日はちがう人が来てるとか。

[清水]
そうなんですよ。
顔がイメージできると、ぜんぜんちがうんですよね。



[糸井]
いつ、誰が来るかっていうだけでも、ライブの場合は助かりますよね。
じゃあ、ゲストの入れ替えをするとか、自分がわかってないことをするしかないですよね。

[清水]
予想つかないことですね。

[糸井]
それ以外は、ちょっとない。
で、ウケなかったらどうしようっていうのは、1回忘れるんですよね。
山田五郎と一所懸命歌おう、みたいな。

[清水]
(笑)なんで、そう自殺行為に持っていかなきゃいけないのよ!

[一同]
(笑)

[清水]
あ、でも、わたし糸井さんの歌、聴いたことありますよ。

[糸井]
ふっ‥‥(笑)。

[清水]
「ヘンタイよいこ 白昼堂々秘密の大集会」。(*)
*1982年5月、雑誌『ビックリハウス』のなかで
「ヘンタイよいこ新聞」を連載していた当時の糸井重里が主宰したコンサート。
品川プリンスホテルのゴールドホールで行われた。
井上陽水さん、ムーンライダーズ、東京乾電池、「ヘンタイよいこバンド」らが出演。
糸井重里も歌を唄った。

[糸井]
それを見てるの、あなたは!

[清水]
見てますよ。

[糸井]
現場?

[清水]
現場、現場。



[糸井]
品川で。

[清水]
品川です、そう。

[糸井]
そんな子だったの?

[清水]
そう、もちろんですよ。
めちゃくちゃ投稿もしてましたよ。

[糸井]
ふーん!
ぼくは、桃太郎の格好してたんですよ。

[清水]
矢野さんと清志郎さんも出てらっしゃいました。(*)
*「ヘンタイよいこバンド」として坂本龍一さん、矢野顕子さん、忌野清志郎さん、チャボさんがバンドを組んで
「い・け・な・い ルージュマジック」などを歌った。

[糸井]
へぇー、清水さん、あのときいたの?

[清水]
いましたよ。

[糸井]
すごい子どもだったんじゃない?

[清水]
いやいや、ぜんぜん、ぜんぜん。
もう短大も卒業したって頃じゃないですかね。

[──]
ぼくが高校生でしたから。

[清水]
いたんですか?

[──]
はい。

[清水]
3人いたんだ。
おなじときに。

[糸井]
ねぇ。
この場に3人。

[清水]
ね、糸井さん、超いやそうに歌ってたよね。

[──]
はい、いやそうに歌ってましたね。

[清水]
しぶしぶ‥‥(笑)。

[──]
でも、アルバム出してましたからね。
『ペンギニズム』。

[糸井]
‥‥ぐぅ。

[清水]
ははっ‥‥死にましたね、今!



[──]
この話するとね、社長、黙っちゃうんですよ。

[清水]
あはははは!
だからね、そうやってみうらさんのこと言うから。
わたしだって‥‥(笑)。

[──]
それこそ、ソニーが復刻して。
紙ジャケで。

[清水]
ええ!
ソニー、お荷物追加!

[一同]
(笑)

[清水]
わたしなんか重くないんですよ。

[糸井]
ぼくはね、荷物は1個だけ、って決めましたからね(笑)。
8個もないです!

(つづきます!)


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