それで、おもしろいと思ったらラジオでやって、つぎ、テレビでやるんです。
[糸井]
ラジオでお試しをするの?
[清水]
うん。
その前に家族に聞いてもらって。
[糸井]
え、じゃあ、例えば、三谷さんの番組でモノマネ入れる?
[清水]
三谷さんのは、たまーにかな。
でも、新ネタおろすってことはありえないです。
三谷さんのときはね、普通の話のほうがおもしろいんですよね。
[糸井]
じゃあ、高田さんのときも。
[清水]
高田さんのときも、普通の話かな。
「ミッチャン・インポッシブル」
ってニッポン放送の自分の番組があるんですけれど、そこでは、おろします。
[糸井]
それは、いちど、家庭でやってあるやつですね。
[清水]
そうです、そうです。
[糸井]
家庭はオットとコドモですよね。
[清水]
オットとコドモです。
[糸井]
オットとコドモは、大好きなんですか、モノマネは。
[清水]
オットとコドモは、そんなに‥‥。
微動だにしないときもある。
「あれ?」って。
[一同]
わははは。
[清水]
いつものことだから、盛り上がらないんです。
でも、いいお客さんなんですよ、逆に言うと。
[糸井]
内容変えたらウケたってこともあるんでしょ、きっと。
[清水]
そうですね。
あと、あんまり好きだと、自分の中でもうOKで。
その人に浸りきって、そのままラジオにいったこともあります。
[糸井]
いままでもちょっとそういう傾向あったんだけど、『バッタもん』に関しては“おもしろくないところ”までいっちゃったものありますよね。
[清水]
メドレー?
[糸井]
メドレー!(*)
*『バッタもん』収録の
「私の80年代メドレー」のこと。
松田聖子、薬師丸ひろ子、欧陽菲菲、山下久美子、忌野清志郎、中森明菜を、清水さんが歌う7分17秒の大作。
これもう‥‥(笑)、微妙にマネはマネなんだからっていうのがおもしろかったはずなのに、ほんものになっちゃった(笑)。
[清水]
なったなった。
何人かなった。
[糸井]
ぼくみたいな昔からの大向うの人は、そこで笑うわけよ。
「おまえ、それはちがうだろう!」と。
[清水]
「まじめになってどうする!」
(つづきます)
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