[糸井]
あの当時は「ギャラ払わないんですよ」
っていうのも、ほんとは半分は言いにくいことでした。

[清水]
そうですよね。

[糸井]
うん。
で、いまだとブログという形で自分で払わないのをやってるわけで。

[清水]
うんうんうん。

[糸井]
そんな時代が来るっていうのは、ぼくは決めてたけど、半分の人は疑ってたでしょうね、きっとね。

[清水]
うんうん。

[糸井]
タダでやりやがってさ、って言われたことあるもん。

[清水]
あっはははは。

[糸井]
それはねぇ、うん、わかんないんだろうなぁと思いながら聞いてた。
不思議なものでしたよね。
3、4年ぐらいやってもらったのかな。(*)
*「ほぼ日」での連載
「清水ミチコの試供品無料進呈」は1998年10月から2003年7月まで連載がつづきました。
その後2005年7月に2週間だけ、スペシャル版で復活しています。

[糸井]
仕事の時間と日常の時間っていうのは、分けてるんですか、清水さんは。

[清水]
分けてないです、ぜんぜん。

[糸井]
まったく一緒なんですか。

[清水]
そうだと思いますね。
ただ、やっぱり、お化粧すると──、お化粧して、分かれちゃう感じ。
自分で分けようとは思ってないんですけど、お化粧するとやっぱり、しゃんとしますね。



[糸井]
買い物に行くときは?

[清水]
なしなし。
買い物とラジオは、なしです。

[糸井]
ラジオもなし。

[清水]
ラジオも、お化粧を落としてしゃべりますね。
気持ちが楽だから。

[糸井]
じゃ、いまはお化粧をしてるバージョンですか。

[清水]
いまは、たまたまね!
このあと、仕事があるからね(笑)。

[糸井]
あ、なるほど。
ほんとはどっちでもいいんですか。

[清水]
ほんとは、糸井さんとは、お化粧なしのほうがしゃべりやすいです。
南(伸坊)さんとか、三谷(幸喜)さんも。

[糸井]
ああー。

[清水]
別に、「ほんとのわたしを愛してぇ!」
じゃないですよ(笑)。



(つづきます)


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