みたいな、そういうさじ加減がみんな、難しいかも。
[糸井]
うんうんうん。
それは清水さんが特別それを考えるタイプなんじゃないの?
[清水]
そうかなぁ?
[糸井]
みんなさ、テレビに出てるときでも、ギャラ分だけ出ないじゃない。
みんなギャラ以上に自分を出して、暴れて帰ってこようみたいな人たちが、マラソンランナーの集団みたいにいるじゃない。
[清水]
うんうん。
[糸井]
清水ミチコは、みんなが出ないときがもしあるんだったら、わたしはやっても、いいんだけど‥‥やるのはいやじゃないですよ、もちろん来てるんだから、みたいな感じで。
[清水]
そうですね。
うんうん。
[糸井]
そういう人ってあんまりいま、テレビにいなくなっちゃったんで。
[清水]
そうね。
ぎりぎりに。
[糸井]
その割には出てるんで。
[清水]
はははは。
[糸井]
人からは省エネと言われるかもしれないけど、凡人としては非常にうれしいですね。
[清水]
はははは。
[糸井]
ああいう人だっているんだからさって。
[清水]
そうだよ。
たのむよ、バランスって(笑)。
[糸井]
だって、オレ、もうテレビ出られなくなっちゃったもん。
[清水]
あ、そう?
[糸井]
うん、やっぱり、もう無理になっちゃった。
普通に文化人の役で出ててもそれなりに、入っていく場所を必死で捉えてないと、もう入れないんだ。
いまテレビに出ているのはそこに入れる人たちですよ。
[清水]
ふーん。
それはいいんだけど、指でこうやって取るのはダメですよ!
[糸井]
ん?
[清水]
いま、指でなんか、歯につまったものを取ったでしょ!
[一同]
(笑)
[糸井]
あ、そう?
[清水]
そんなあなたに言われたくないです!(笑)
[糸井]
ははははは。
(突然、スタッフのテーブルに向かって 口調を変えて)
「あ、よかったねぇ。
ずいぶん、出してもらったねぇ。
この子たち、 だいぶ大盛りをしてもらったよ。
あとで飯島さんには、 よくしておきますから」
[清水]
はははは。
食べづらいでしょ。
[一同]
はははは(‥‥また始まっちゃった)。
[糸井]
「今日はね、正座もしないで、 椅子に座らしてもらってねぇ‥‥ いや、うん、いいんだよ?」
[清水]
「まぁ、わたしたちの若いころはね、 立って食べたね(笑)。
ああうらやましいね」
(このあと、しばらくプレイが続きますが、 あまりに長いので割愛させていただきます)
[糸井]
「ま、温かいものでも買いなさい。
それからね‥‥」
[清水]
‥‥長いよっ!
[──]
長いですよー。
出張とかの車中でこのモードが入るとずっとですよ。
[清水]
ちっちゃいころから、そういう人だったの?
えっ、そういう子だったの?
[糸井]
‥‥。
[清水]
調子に乗っちゃうの?
[糸井]
‥‥うん。
[一同]
(爆笑)
[清水]
しょげるなよ。
[糸井]
こういうのがたのしいのに‥‥。
(つづきます!)
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