[糸井]
思いつかないねぇ。

[ばなな]
おいしい。

[糸井]
まほちゃん、どうしよう。
対談にならないよ。

[ばなな]
もういいから食べよっか(笑)。



[糸井]
はははは。

[ばなな]
しゃべるのは、やめよう。

[糸井]
はははは。

[ばなな]
何しにきた。

[糸井]
「しゃべるのやめようか」っていうのも、ひとつの大きな感想だけどね。

[ばなな]
うん。

[糸井]
昔、掛布が野球中継の解説席にいて、アナウンサーがいろいろ聞いてきたら、
「ここは、黙って見ましょう」って言ったの。

[ばなな]
ははははは。
それに似た感じかな。

[糸井]
うん。

[ばなな]
(何口目かのロールキャベツを口に運んで)
うわー、おいしい‥‥。
おいしいですね。

[糸井]
うーん!

[ばなな]
なんだろう。

[糸井]
なんだろう。

[ばなな]
なんだろうねと思う。



[糸井]
ねぇ。
言いたくなるんだけど、言えないんだよ。

[ばなな]
でも、前に、飯島さんはいっぱい食べてるな、っていうの、わかります。
自分じゃない味を。

[糸井]
うんうんうんうん、うん。

[ばなな]
すごい、お店で食べてるな、って。
で、どうしたらそうなるか、研究してるっていうか。

[糸井]
そうですよね。

[飯島]
はい。ロールキャベツも、けっこう、行列のできる店とか。

[ばなな]
ふふふふ。

[飯島]
いろいろ行って、
「この行列はこれでいいのか?」とか
「ちょっとここは見習うべきところだ」とか、それで、自分で調理しながらやってみて、もうちょっと肉がこうだったらいいな、とか、そういうので、柔らかくしたり。

[糸井]
ふーん。

[ばなな]
撮影とかで、コストが限られてるときは、どうするんですか?

[飯島]
それは、自腹です。

[ばなな]
やっぱり。
それは大きいですよね。

[糸井]
うーん。

[飯島]
自分で払わないと、実になりません。
実になりすぎてしまいましたけど!



[ばなな]
そのままでいらしてください。
すばらしいことです。
(「しゃべるのやめようか」って、 どうかしゃべってください‥‥。
 次回に、つづきます!)


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