あれは、どうなってくんだろうかな、ということに興味はあります。

[糸井]
うん、うん。

[日比野]
よく、知り合いから
「日比野の絵は、どこで売ってるの?」
とか言われるけど、ぼくは画商ついてないし、絵が、ものとして、流通してないんです。

[糸井]
うん。

[日比野]
その気になれば、あの世界にいつでも行けるし、興味がないことはない。
オレがやるかやらないか、だけのことなんで。

[糸井]
やるかやらないかだよね。
それは、オレが決めることだよね。

[日比野]
そう。
ニューヨークに若い頃行ったときも、そのことについてかなり考えました。
ニューヨークはやっぱり、アートマーケットだから。
ニューヨークで一旗あげるには、マーケットの世界に身を浸さないとダメだし、やっぱりそこに住まないとダメだし、それこそ、住むからには、ゲイの世界も知らねぇといけないのかな、ちょっと腹くくるか、と思ってました。



(つづきます)


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