はー‥‥。

[上田]
「そういうことができる時代になった」

[糸井]
みごとだなぁ。経済社会の分析になってるんだ。

[上田]
もちろん「そういう時代にはなった」けど、成功できるかどうかは、本人しだいである‥‥ということが、そこには、同時に含まれるわけですけどね。

[糸井]
みごとな結論ですね。

[上田]
これ、めちゃくちゃドラッカー的なんだな。

[糸井]
いやぁ、すごい話です、それは。

[上田]
若いもんの話に、時代を「見て」るんだよね。

[糸井]
まさに「社会生態学者」の目ですよね。
はあー‥‥。
‥‥それが、ドラッカーからの手紙ですか?



[上田]
うんファックスでやりとりしてたんだけど。

[糸井]
どれくらいあるんですか?

[上田]
ぜんぶで700枚以上あるんだけどね‥‥。

[糸井]
700枚ですか!

[上田]
ええと‥‥これこれ、これね、ぼくが60歳になったときに彼がくれたファックスなんだけど。

[糸井]
何て書いてあるんですか。

[上田]
ハッピーバースデイトゥユーなんだけどさ、そのあとにね、
「Happy returns and best wishes for healthy and productive additional‥‥」
つまり「健康的で幸せな、これからの35年を」だって。

[糸井]
35年、ですか。

[上田]
60歳になったぼくにだよ?
「これから35年、おもしろい時期が始まるよ」って。

[糸井]
いいですねぇ。

[上田]
「You are now entering what will probably be the most satisfied third of your life‥‥」
「もっともプロダクティブ(生産的)で、 もっとも満足のいく、 残り3分の1の人生が、始まるよ」って。



[糸井]
ドラッカーって、80歳をすぎてからも旺盛に本を書いてますもんね。

[上田]
30歳までが、人生の第1期。
60歳までが、第2期でしょ。
で、いちばんたのしい第3期がこれから始まるんだよ、ってね‥‥。

[糸井]
ご自身も、本気でそう思って生きてたんでしょうね。

[上田]
60歳のぼくに「エンジョイ!」だって。
もうさ‥‥うれしくなっちゃって。


(ドラッカーは、晩年になってなお好きな山歩きを楽しんだ。)

<つづきます>


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