その68 (2004-04-22)
言おうとしたことと違ったことを言ってしまう。たったそれだけなのにこんなに愉快。ほぼ日刊イトイ新聞名物、「言いまつがい」は毎日更新です。


マクドナルドに入った彼女は相当慌てていて、店員に「パイナップル2つ」と注文。「‥‥は?」「だからパイナップル2つ!テイクアウトで!(キレ気味)」しばし沈黙。「‥‥すいません、少々お待ちください」と店員。しばらくして店長が登場し、「お客様、すみませんがご注文をもう一度おねがいします」店長が登場するまでの間に自分の過ちに気づいた彼女が注文したのは?「‥‥アップルパイ2つ‥‥袋要らないです‥‥」ごめんね、そのときの店員さん。(ユキ)


カナダの観光地でツアーガイドの仕事をしていました。書き入れ時の夏の終わりは、どの現地ガイドも疲れがたまっているものですが、その日の、氷河観光の雪上車を担当した新人ガイドさんは雪上車観光が終わる最後の最後のフレーズで「どなたさまもお疲れ物のございませんように、お忘れ様でした」とふかぶかと頭をさげていました。あー疲れてるんだなーと思ったけど、お客さん笑わずに拍手してたっけなー。(楓蜜)


ただ今、入院中。同室のFサンの、本人申告による言いまつがい。FさんとYサンが散歩に出かけ、アンテナの話をしていました。6階建ての新しいマンションの上には、垂直に1本の金属棒。周りのビルには、古いアンテナが乱立。「あんなふうに、1本の集合アンテナを立てればいいのにね」とFさんが6階建てのマンションを指差すと、「アレは違うよ」とYさんに言われたそうです。そこでFさん、「あぁ、そっか、アレは羅針盤だよね」おいおい、船じゃないよ‥‥。(izumi)


会社の同期が久し振りに集まる飲み会にて。どうも同期全員が来るにしては部屋が狭い。メンツを知らされていなかったので、幹事に聞いてみました。「ねぇ、なんかこのせまへやいよね?」周りがクスクス笑い出したので、言いまつがったのに気付いたのですが、誤魔化すつもりで質問を続けました。「結局今日って誰が何人来るの?」なんだか調子が悪い日でした。(たわわ)


高校を卒業してゴルフ場に勤めました。お客さんはいろんな方がみえます。その日のお客さんは言葉の後に必ず「だす。」がくっついてました。「今日は天気がいいだす」「高いクラブを買っただす」呪文のように何ホールも聞かされた私は17番ホールでとうとうボールがカップインした時に「ナイスインだす〜!」‥‥目の前がくらくらしました。あの後の事はあまりよく覚えていません。(名古屋は「だがね」)


少し前、電車に乗っていたときに、近くに幼稚園くらいの息子さんとお母さんの親子がいたんです。電車が、川にかかっている橋を走っている時に、息子さんが「ママ、この川って、かわざに居る?」と聞いたんです。多分、サワガニか、ザリガニかどちらかと思うんですが‥‥。お母さんは、少し考えた後、「かわざには、この世に、居ないよ」。何となく哲学めいたものを感じ、感動しました。(とりにく)


「xxってどこにできるの?」と聞かれて「この島のはっち側」と答えながら、しまったと気づいて言い直したら「あんたいの方」になってしまった。うわ!逆だ!とおもってさらに言い直したら「はっちのほう、あんたいがわ」と言っていた。幸い聞いた方は気づいてなかったようなのでそのまま終了しました。めちゃくちゃでした。(みやの)


私が小学生だったころの話です。うちの父が洗面所から「おーい、マヨネーズがないぞ!」と叫んだことがありました。マ、マヨネーズ?洗面所で?疑問でいっぱいになっていると、母がすかさず「はーい、今持って行きますー」と言って、新しい練り歯磨きを洗面所へ持って行きました。夫婦ってあなどれない‥‥と、子供心に思った出来事でした。(楓の夜空)


以前居酒屋に行ったときのこと。若い男の子が料理を運んできてくれたのですが、まず付出しをテーブルに置きながら、「付出しでございます」。それに続いて、私が注文したジンジャーエールを置きながら「付出しでございます」。その後、友達が頼んだカクテルを置きながら「付出しでございます」。と言ったところで、友達が堪え切れずに吹き出してしまい、やっと本人も気付いていました。(ミミ)


買ったばかりのカードゲームをしようと、家族が集まった昼下がり。対戦するのは、パパと9才の娘。裏返ったカードの数字を、手持ちのカードから推測して、当てっこするという頭脳ゲーム。大の大人を相手に、娘が3連発で、数字を当てました!!これには、家族一同、びっくりし、「すごーい!」の、声、声。すると、パパが一言いいました。「ママ、この子って、ウィスパーじゃない?!」‥‥それをいうなら、エスパー?(junko)


私の妻は結婚前に速記者をやっていて、あちこちの地方議会に派遣されていました。神奈川県のある市議会で、議員さんが「そんな計画は、絵に描いたぼた餅だ」と発言したことがあったそうです。そのまま記録に残していいものかどうか、議会の事務局と相談して、文脈からして「棚からぼた餅」ではない、と確認した上、「ぼた」をとって正式記録としたそうです。(左ウィング)


うちの奥さんは、ついさっきまで水前寺清子さんのあだ名を「チーター」だと思ってました。ぼくがいくら「チータ」だと言ってもきかないので最後はネットで由来を検索して勝負をつけました。いまも横で「チータじゃ意味がわからないじゃない」とぶつぶつ言ってます。(かとう)


小学1年生の夏の頃始業前に考え事をしていて、先生が教室に入ったとたん、先生に向かって「ねぇちゃん!」と大声で叫んでしまった。それに慌ててしまった自分は何とかその場を取り繕おうとして、今度は「ねぇちゃ〜ん♪ねぇちゃ〜ん♪ねぇぇぇちゃ〜ん♪」と、さりげなく歌ってごまかそうとしたが、今思うとそっちの方が数段恥ずかしい‥‥。そんな歌ないし‥‥。(tom)


先日、ほぼ日乗組員のあやや様は、じぶんが取材に出かけるとき、みんなに「お気を付けて!」と言い、「あ、まちがえた!いってらっしゃいませ!」と言い直し、エレベータに乗り込んで、急いでいるのに「開ける」を押し続け、1Fに行くのに「4F」のボタンを押し、1Fで待っていた人に向かって地下なんかないのに「下に参ります!」とウソをつきました。わずか3分の出来事でした。こうなると「言いまつがい」というより「生きまつがい」だと思いました。(シェフ武井)

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