ゲストキュレーターsolxsol（ソルバイソル）

松山美紗さん、久保浩司さんご夫妻で運営する、
多肉植物専門ストア。
多肉植物を専門にして、
温室で大切に育て、販売までを行っている。
ウェブの通販をメインに、イベントへの出店も。
2022年末からは、桶川にHOMESTOREを
不定期でオープン。

庭仕事が、もっと楽しくなる。

――

次のおすすめは、水さしです。
おふたりにとっては、お仕事の必須アイテムですよね。
いいものをごぞんじのはずです。
これは、かわいいですね。

松山

イギリスの、「ホーズ」というブランドです。

――

いいですね。
歴史が感じられて、かっこいいです。

松山

水切れがすごくいいんです。
水がスムーズに、けっこうよく出て
スピーディーなので、すごく使いやすいんですよ。
この黒が、またかっこいい。

――

ガーデナー御用達、って感じ。

松山

ほんとにおすすめですね。
まあちょっと、お高めではあるけれど。
それだけのことはあると思ってます。

――

おしゃれなだけじゃなくて、
道具としてもちゃんとしてるんでしょうね。

松山

そうです。
２０年使うと思えば高くないですよ。
ホーズのは、プラスチックもあって、
それはお手頃ですけど、使ってるうちに劣化しちゃう。
スチールはそういうことがないし、
溶接してあるからパーツが壊れない。
水も漏れないし。
この重みがいいんですよね。
それに高級なものは、やっぱり大事に使うから。

――

長く使えるなら、思いきれそうです。

久保

使い込むと、味も出てきますし。

松山

しかもこれ、箱もいいんですよねー。
こんなかわいい箱に入ってる。
箱も捨てられませんね、これは。

憧れのブランド、ホーズ。

――

水さしやじょうろは、やはりこれまでにたくさん？

松山

はい。いろいろと、試しました。
似てるけど、使いにくのもあったり。
歴代のが、置いてあります。

――

歴代の。
収集癖が見て取れますね。

松山

収集癖が激しいって、わかっちゃう（笑）。

――

一番最初に使い始めたのはどれですか。

松山

これです。

――

あ、やっぱりこれが元祖。

松山

で、これが壊れちゃったので
骨董市や古道具屋さんで
探しては買ってみるんですけど。
なかなかいいのに巡り合わないですね。
水の出が遅すぎると、せっかちな私にはちょっと。
ジョボジョボって出ちゃうのもあったり。

――

水切れが悪いのは、使いにくそうですよね。

松山

やっぱりこれなんですよ。
これは、すごい扱いやすい。

久保

注ぎ口が細いのがいいんですよね。

――

コーヒーがドリップできそうな細さ(笑)。
ピンポイントで水やりができそうですね。
葉っぱには水をかけたくないときとか、
これならコントロールできそうです。

ガーデナーの憧れ、「ホーズ」。

――

この青いのが最初に買ったものなんですね。
どのくらい前ですか？

松山

これはもう、たぶん２０年ぐらい。
買ったのは日本です。代官山で。

――

まずは見た目がいいなと思ったんでしょうか。

松山

そうですね。
でもこの「ホーズ」は、
ガーデナーの憧れのメーカーなんですよ、昔から。

――

そうなんですか。ホーズ。

松山

そして昔から高いです。

久保

そのときは、ちょっと安く売ってたんですよね。

松山

バーゲンに。
今はもう、バーゲンってないかもしれない。

久保

そうだね。
こういう水さしと長靴は、僕らの必需品。
いいブランドのがたまに安くなるので、
いつもチェックしてますよ。
コストコみたいなところに、たまに出るんです。

――

そうなんですか。

松山

ホーズ、ここにマークが。
これ、古いデザインですね。

――

あ、ヴィンテージ感があります。

久保

そっか。ロゴも変わったんだなあ。
知らなかった。
こうやってみると古いのも、やっぱりいいね。

松山

もっと磨いてあげればよかったのかな。

久保

ふだんは温室にずっと置きっぱなしで。
けっこう紫外線がすごいんですよね。

――

ハードな環境に耐えつづけたんですね。

松山

やっぱり形のバランスがいいなあ。
日本製とは違う。
かっこよくて、水があげやすいんですよね。
大きくても扱いやすいし。

サイズ選びは植物と相談して。

――

２サイズあって、
ちょっと形が違うのもいいですね。

松山

バランスが、どちらも非常によろしいですね。

――

ふたつ並んでる景色がいいです。

松山

コレクター心をくすぐる大小感（笑）。

――

ほんとですね。
並べたくなります。

松山

隠さないで置いておけるっていうのも大事ですよね。
これは、隠したくない。

――

見ていて、うれしくなりますね。
サイズ選びはどうしたらいいでしょう。
育ててる植物の鉢の大きさが目安ですかね？

久保

そうですね。

松山

小さいほうは、観葉植物とかの大きめの鉢だと、
二回、三回水を汲むことになりますね。
多肉ぐらいだったら全然、大丈夫ですけど。

久保

あと、植物をたくさん持ってる方も大きいほうが。
いちいち水入れるの面倒ですもんね。

――

おうちの鉢の数によっては、大きいほうがいい。

久保

植物好きな人って、
どんどん増えていっちゃうんですよね。

――

これから増えそうかな、っていうことも
考えに入れなくちゃなりませんね。
かたちもちょっと違ってて
どちらもかわいいから、悩みますねー。

松山

まあ、お金に余裕のある方は、ふたつ（笑）。

――

そ、そうですねー（笑）。
楽しく悩みたいです。

（つづきます）