糸井 坂本くんはどのくらい
日本にいるの?
1年で。
坂本 2ヶ月くらいかな。
糸井 どこ国民になるの?
どっちにもなれるの?
坂本 日本人です(笑)。
ナショナリティは日本。
糸井 「いてもいい」っていうのは、
持ってるんだ。永住権?
坂本 そうそうそう。
糸井 永住権は持ってて、日本人?
坂本 ナショナリティはこっち。
たぶん(アメリカのパスポートを)
とれる期間は、充分、
過ぎてるんだと思うんだけど、
アメリカ人にはなりたくないから。
ただね、選挙権ないんだ。
税金は払ってるのに。
糸井 税金は両方で払ってるわけ?
坂本 いや、アメリカだけ。
糸井 日本では払わなくていいんだ?
パスポートは日本のパスポートで、
ほとんどアメリカにいて。
坂本 うん。でも、選挙権はない。
こないだのブッシュの2期目の時はさ、
ほんとに取っとくべきだったなって思ったけど。
ただ、アメリカのパスポート持ってると、
別の心配もあるよね。
嫌な世界になってきたよ。
糸井 ‥‥それは、ものすごく具体的に複雑だね。
坂本 でも、そろそろアメリカにも
愛想は尽きたかなってことも思ってますけどね。
なんかね、ニューヨークにいる意味が
もうなくなってきちゃって。
昔はなんかあったじゃない?
街にそれぞれの魅力があって、
東京がどうのとか、ロンドンがどうのとか。
糸井 うん、うん、うん。
坂本 そういうの、
あんまりもうないと思わない?
糸井 俺は、もともとそういうの
わかってない人間だからさ。
隣に外国人がいると、
「わ、まずい」と思っちゃうタイプだからさ。
坂本 電話で(笑)もしもしって、
英語しゃべったら
切っちゃったよね(笑)。
糸井 そう、切っちゃった奴だからさ(笑)。
「いけない! 外国人だ」って。
日本語しゃべる外国人のこと、
ものすごい好きだからね、俺。
坂本 でも、たまにはやっぱり
英語しゃべらなきゃいけない機会って
あるじゃない?
糸井 うーん‥‥。
(註:糸井重里は、
 英語をしゃべる機会は、
 まず、ありません)
── あの、このままいくと、
話がどんどん(テーマとずれて)
展開していきそうなんですが(笑)。
糸井 そうかそうか、ごめんごめん(笑)。
坂本 いいんだよ、いいんだよ。
── 僕、今いつ矢野さんの名前を
出そうかなって(笑)。
糸井 もう、すぐいきますよ。
2006-11-14-TUE
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